アクセンチュアの調査によると、日本の経営層の約7割が5Gがもたらすインパクトを理解していないことが判明した。

同社が世界10カ国のさまざまな業界の大手および準大手の幹部約1800人を対象に実施した調査では、「5Gについて何を知らないかについてもわからない」との認識を示した経営層はグローバル全体では60%だったのに対し、日本では68%と10カ国の中で最も高い水準となった。

その一方で、日本を含む世界の経営層の大半が「5G関連技術が今後、競争上の重要な意味を持つようになる」との認識を示しており、5Gがもたらす可能性に対し、漠然とした期待を抱いていることも明らかとなった。
アクセンチュア 通信・メディア・ハイテク本部で欧州の通信・メディア部門を統括するアンダーシュ・リンドブラッド(Anders Lindblad)氏は「それぞれの理解度にばらつきがあるものの、企業の経営層は5Gがもたらし得る価値に対して大きな期待を抱いている。5Gをめぐって、現時点ではリスクや不確実性が懸念されているが、企業が顧客ニーズを理解、導入への障壁を克服、パートナー企業との連携を促進できれば、5Gがもたらす潜在価値を引き出すことができるだろう」と述べている。