インターパブリック・グループのグローバルメディアグループ、IPGメディアブランズは、フラッグシップのUMジャパンが世界規模で実施しているソーシャルメディアの利用状況調査「Wave(ウェーブ)」の2018年度版第10回レポート「Wave X(テン)」を発表した。

「Wave」は、世界各国のインターネットユーザーのソーシャルメディア利用実態や今後のトレンドを予測することを目的として、2006年から、世界中のアクティブインターネットユーザーを対象に実施している調査。世界規模で初めて実施されたソーシャルメディアに関する調査であり、過去13年に渡りソーシャルメディア上で起きているダイナミックな変化を追っている。

なお、2018年に実施された今回の調査では、世界81カ国、56,000人を対象に調査を実行。調査結果から、若年層が異なる国や時代の文化から新しい文化を生み出していることを明らかにし、彼らを“リミックス・ナチュラリスト”と命名した。
「Wave X」グローバルレポートの著者であるIPGメディアブランズ・マーケティングサインスのヘッド(Head of IPG Mediabrands Marketing Sciences )のグレン・パーカー氏は「リミックス・カルチュラリストは未来をつくるためには、自分自身が未来を象徴する存在たらんと考えている。彼らは変革を率いるリーダー、思想家、クリエイターであり、各々が自分の主義に従って生きている」と分析している。

また、「Wave X」ではリミックス・カルチュラリストの主義がおもに、RESIST: 何かのために立ち上がる反骨心、RETROGRADE: 古いものから新しい着想を得る温故知新の考え、RECREATE: 既存のものの再構築、REGLOCALIZE: 他国の文化を自国流にアレンジして取り入れるの4つのカテゴリに大別され、企業やブランドは、リミックス・カルチュラリストのこうした思考や主義を理解し、彼らが共感するようなコンテンツやキャンペーンを提供することによって、強固な関係を築くことができるとの見解を示した。