富山県南砺市は、南砺市地域づくり協議会連合会、カヤックLivingとともに、「地域の困りごと解決移住促進事業」における連携協定の締結を8月27日に発表した。

本事業は、地域への移住や地域課題の解決に関心の高い約6000人のユーザーを有するSMOUT(カヤックLivingが展開する移住スカウトサービス)を活用することで、南砺市特有の「地域の困りごと」に一緒に取り組む「関係人口」を創出することを目的としている。これまで、南砺市は「フリーランス」や「副業を希望する都市部の正社員」など専門性をもつ人をターゲットに、移住・定住を目的とした事業を展開してきた。一方で、地域内の人口減少による、祭りなどの地域行事、稲刈りなどの季節の農作業といった「地域の困りごと」を手伝ってくれる人材が不足。そこで、地域と関わりたい、という地域に関心の高いSMOUTユーザーに対して、「地域の困りごと」に協力してくれる人を募集することで、市外から新たな関係人口となる人材を創出したいと考えている。
南砺市「地域の困りごと解決移住促進事業」全体イメージ
南砺市「地域の困りごと解決移住促進事業」全体イメージ
今後は、地域課題解決に向けた関係人口セミナーの開催や南砺市に興味のある関係人口とのオンラインワークショップ、WebメディアSMOUT「移住研究所」による南砺市の取り組み記事プロモーションなどを行っていく予定。新たな関係人口となる人材が、継続的に南砺市の課題解決に関わり、南砺市に訪れる中で、二拠点や移住のようなより強固な関係性を築き、それにより地域の活性化へとつながることを目指していく。