土木学会は7日、「土木広報大賞2019」の各賞を決定したと発表した。優れた土木に関する広報活動や作品を顕彰する賞で、今回が2回目。全国から122件の応募があり、選考委員会(委員長:田中里沙 事業構想大学院大学学長)による選考を経て、最優秀賞1件、優秀部門賞6件、準優秀部門賞10件の合計17件を選出した。 各賞の表彰式は、2019年11月18日に土木学会で実施する。

最優秀賞は、東京都下水道局の「東京地下ラボ(若者向け東京下水道発信事業)」。2018年度は学生が編集スキルや下水道に関する知識をワークショップやフィールドワークを通して学び、グループごとに雑誌を制作して発表する、というプロジェクトを実施した。

今年度は「下水道の魅力を、クリエイティブの力で若者が再発見」をテーマとし、クリエイターからアドバイスを受けながらチームごとに30秒の動画を制作するプロジェクトを進めている。

その他の受賞は以下のとおり。

<優秀部門賞>
●イベント部門
春吉橋「賑わい空間」の試行イベント
国土交通省 九州地方整備局 福岡国道事務所/福岡県

●映像・Webメディア部門
首都圏外郭放水路のインフラガイド多言語音声アプリ及び 洪水疑似体験ARアプリ
国土交通省 関東地方整備局 江戸川河川事務所/千葉県

●アイテム部門
土木偉人かるた
土木学会編集委員会・土木広報センター土木リテラシー促進グループ/東京都

●教育・教材部門
土木教育を通した小中高生向け広報活動
日本大学工学部 土木工学科 コンクリート工学研究室/福島県

●商業広告部門
「大阪国際女子マラソン」協賛を契機とした広報展開
奥村組/大阪府

●企画部門
「ヒロノジンと学ぼう。」岩手県立種市高等学校海洋開発科:南部もぐり育成PRポスター
岩手県立種市高等学校/岩手県

このほか準優秀部門賞として10件が選ばれている。