博報堂生活総合研究所は、生活者が選ぶ「2020年ヒット予想」を発表した。このレポートは、今年、世の中で注目されたと思われる商品やサービス、コンテンツなどを生活者に提示し、「2020年以降話題になりそう、人々の生活に普及・浸透していそう」と思うかを調査し、「そう思う」「ややそう思う」という予想の強弱を反映するよう結果をポイント化したランキングとヒット予想の理由を分析したもの。

「2020年 ヒット予想」のキーワードは「変化本番」。2020年は東京オリンピック・パラリンピックの開催や、消費増税に伴うキャッシュレス化の推進、5G・IoT(Internet of Things)・AI(人工知能)の実用化など、社会全体に大きな変化をもたらす事象や最新技術の実装が本番を迎える。生活者の注目は、いよいよ現実のものとなり始めた変化に向き合う商品・サービスに集まっており、期待と不安の両方が高まるなか、「まずは飛び込んでみよう」「まずは試してみよう」という気運が広がっていると考えられる。

「2020年 ヒット予想」ランキング

また、“2020年 ヒット予想”と合わせて、「2019年にヒットした、話題になった」と思うものも調査している。1位の「タピオカ(台湾文化)」をはじめとした、街角での行列や店舗の増加を通して、広がりが目に見えるヒットが上位となった。また、今年が節目の「新元号」「増税」関連の事象が注目を集めたほか、開催が来年に迫った「東京2020オリンピック・パラリンピック」も7位にランクインしている。

「2019年 ヒット商品」ランキング

なお、この調査は、2019年9月27日~10月1日の期間、首都圏および京阪神圏の15~69歳の男女1008名を対象に、インターネット上で実施された。新聞・雑誌・Webなどから、今年、生活者が関心を示した、世の中で注目されたと思われる商品やサービス、コンテンツ、出来事などを収集し、うち80項目について調査している。