アプリ分析プラットフォーム「App Ape(アップ・エイプ)」を手がけるフラーは、テレビの放送内容をテキスト化した「TVメタデータ」を提供するエム・データと共同で、モバイルアプリに関するテレビCMの放映回数・時間とアプリ利用についての調査を実施し、結果を公表した。
今回の調査は、テレビCMというマーケティング施策が、アプリのグロースや運営にどのような形でどれくらい寄与するのかを可視化するため、共同で実施された。

調査結果によると、アプリの成長に効くテレビCM施策は大きく分けて2つの波が存在し、マーケティング施策を打つ企業の思惑や狙いについて、テレビCMの回数とアプリの利用動向を掛け合わせたデータからある程度読み取ることができることが明らかとなった。

タイプ1:テレビCM放映期間中の短期的なアプリの成長を狙った「山波」タイプ
テレビCMの放映回数・時間に明確な「山波」があるアプリは、ユーザーの利用を示すDAUやインストールなどの指標も連動して大きく跳ね上がった。短期間に集中してテレビCMを打ち出すことで、その期間中のアプリのグロースの最大化を図っている様子が垣間見える結果になった。
ゲームアプリA:「山波」タイプ
ゲームアプリA:「山波」タイプ
タイプ2:長期のテレビCM放映で息の長いアプリの成長やユーザーの維持を狙った「さざ波」タイプ
長期にわたり「さざ波」のようにテレビCMを放映するアプリは、テレビCMの放映の瞬間にユーザーの利用を示す指標が大きく動くことはないものの、長期のアプリの成長や規模の維持につながっており、アプリのグロースに関する息の長い施策の一端をテレビCMで補完する様子が伺える。
ニュースアプリB:「さざ波」タイプ
ニュースアプリB:「さざ波」タイプ