ゲームアプリや広告・Webサイト制作会社のカヤックは、神奈川県がSDGsのさらなる普及促進と自分ごと化を目指して取り組む「SDGsつながりポイント」の実証実験を、11月21日から12月18日まで鎌倉市内で実施している。
この実証実験は、カヤックが開発したコミュニティ通貨サービス「まちのコイン」をもとに、神奈川県と共同で、地域活動の参加や地域内の仲間づくりの機会を増やすためのアプリケーションとして新たに開発し、今後の本格導入に向けた検証を目的としている。

11月22日時点で、鎌倉市内の店舗や企業など14団体が参加し、約50の「もらう・つかう」の体験を提供している。「まちのコイン」アプリをダウンロードするだけで、鎌倉市内に限らず、市外の方でも使用可能。ビーチクリーンへの参加や初めて会う人と友だちになるとコインが付与されるほか、フードロスとなってしまうパンなどをコインで受け取れるなどの特典があり、楽しみながら、自然と地域の人や地域活動に触れる機会を創出している。また、「もらう・つかう」の中には、SDGsのどの目標に向けた活動かがわかるようSDGsマークを表示している。
今後、来春に本格導入予定の小田原市のほか、神奈川県下市町村での本格導入を目指し、子ども食堂、里地里山保全、再生可能エネルギー、フードロス活動など、SDGsに関するさまざまな地域での活動やイベントに「SDGsつながりポイント」の活用を検討している。