アライドアーキテクツは、企業と生活者双方にとってより良いマーケティング活動の支援を目指し、多忙を極めるマーケターの実態を把握するため「マーケター実態調査 2019年」を実施した。
今回は同社のイベントおよびセミナーに参加した企業に所属するマーケターを対象にアンケートを実施し、92人が回答。業務効率の改善や、業務の実態についてもヒアリングしている。

■4割以上のマーケターが重要業務への十分な時間を割けていないと回答
「マーケターがやるべき業務」について聞いたところ、「戦略策定」や「顧客インサイト分析」、「市場分析」が回答の上位を占め、生活者に向き合う業務が重要視されていることがわかった。一方で、「重要業務にどれだけ時間を使えているか」について調査したところ、41.3%が重要業務への時間配分が2割以下と回答し、十分な時間が割けていないことが明らかになった。
■実際に最も時間を割く業務は「施策実行」
続いて「現在最も時間を費やしている業務 Top3」を聞いたところ、「施策実行」が121ptで、重要業務よりも優先度の低い業務に時間を費やすマーケターが多いことがわかった。さらに「業務効率を改善するため、施策効率を向上させるためのツール導入」について調査したところ、「ツールを使用している」と回答したのはわずか29%に留まり、広告配信業務や顧客データ入力などをマンパワーで解消している実態が明らかになった。
※1位・2位・3位まで回答し、1位=3pt、2位=2pt、3位=1ptとして計上。
※1位・2位・3位まで回答し、1位=3pt、2位=2pt、3位=1ptとして計上。
今回の調査によって、多くのマーケターは、生活者と向き合う業務が重要と認識しながらも、実際は施策実行のために時間をかけていることがわかった。また、業務効率の改善や施策効率を向上させるための新規ツール導入も不十分であり、マーケターの業務効率化にはまだまだ改善の余地があることが明らかになっている。