JR東日本グループと新潟市、「AI×観光」の実証実験を開始
JR東日本の子会社でベンチャーへの出資や協業を推進するコーポレートベンチャーキャピタルのJR東日本スタートアップと新潟市は、ベンチャー企業と連携し、2つの実証実験を開始する。
JR東日本スタートアップは、優れた事業アイデアを有するベンチャーとの協業によるビジネス創造活動 「JR東日本スタートアッププログラム」を進めている。第3回目となる今回は、さらなるオープンイノベーションを推進するため、地域連携の新たなフィールドとして、新潟駅開発を見越した新潟市の特区やエリアを活用する協業プランを募った。
採択された「AI×観光」分野の2提案について、新潟市の協力のもと実証実験を行う。新潟市は、地域活性化に向けた取り組みとして昨年度からAI、IoT、ビッグデータ等の先端技術を活用した民間企業が行う実証事業を支援している。2つの提案は以下の通り。
日本酒を観光資源として捉え、独自のアルゴリズムにより12種類の日本酒味覚タイプに分類し、判定結果ごとに一人ひとりに合った味わいを巡る新潟駅近郊のラリー型の旅を提案することで、新潟駅周辺地域の飲食店・酒販店の回遊を促し、地域全体の活性化を目指す。
採択された「AI×観光」分野の2提案について、新潟市の協力のもと実証実験を行う。新潟市は、地域活性化に向けた取り組みとして昨年度からAI、IoT、ビッグデータ等の先端技術を活用した民間企業が行う実証事業を支援している。2つの提案は以下の通り。
実証実験①:観光タクシーの相乗りマッチングサービスによる“観光MaaS”の実現
AIを活用した観光ニーズのマッチングと送迎ルート最適化の技術を活用し、観光タクシーの「相乗り」による新たな移動サービス「新潟トラベルシャトル」を開始。オンデマンドの事前予約による利便性の向上と、相乗りにより1人あたりの負担を下げることで、お得で快適な観光地の周遊を実現する。地域の観光資源を発見しやすくする仕組みを構築することで、地域の観光価値向上および地域活性化を目指す。実証実験②:AI味覚判定を活用した日本酒レコメンドサービスによる新しい観光提案
10種類の日本酒をのみ比べ、AIによる味覚判定を通して、一人ひとりに合った日本酒製品や飲食店・酒販店を提案する観光拠点「日本酒観光案内バー(SAKE TOURIST INFORMATION BAR)」を開設する。日本酒を観光資源として捉え、独自のアルゴリズムにより12種類の日本酒味覚タイプに分類し、判定結果ごとに一人ひとりに合った味わいを巡る新潟駅近郊のラリー型の旅を提案することで、新潟駅周辺地域の飲食店・酒販店の回遊を促し、地域全体の活性化を目指す。