長崎県五島市は、ドローンによって海岸を見守る取り組みを開始した。地方自治体の海ごみ漂着状況を、ドローンを活用して年間を通して把握し、Webサイトにてその情報を公開する。なお、同様の取り組みは日本初となる。

同市は、2018年8月に「ドローン i-Landプロジェクト」が内閣府地方創生推進交付金事業の採択を受け、ドローンを離島間の無人物流や海洋ゴミの調査、風力発電の点検、農地の作付確認などに活用する取り組みを行ってきた。

今回はこのプロジェクトの一環で、五島市の海岸7カ所を選定し、ドローンを活用したごみ漂着状況の画像・動画の取得を行い、対象海岸のごみ量の数値化に成功した。ドローンによって取得した画像と、数値化されたごみ量、また、地域内の海ごみ回収イベント情報などを発信するためにWebサイトを新たに構築した。
前島(五島市)
前島(五島市)
海ごみが大量に漂着している三井楽海岸
海ごみが大量に漂着している三井楽海岸
この取り組みによって、海ごみ問題への関心を高め、ゴミ回収に関わる人を増やし、五島のきれいな海を守り続けていきたいとしている。