博報堂は26日、雑誌『広告』の最新号として、「オリジナル版」と「コピー版」の2冊を同時発売した。
オリジナル版(左)とコピー版(右)
オリジナル版(左)とコピー版(右)
雑誌『広告』は2019年、クリエイティブディレクターの小野直紀氏が編集長として就任。同年7月に発売されたリニューアル創刊号では、販売価格を1円(税込)としたことが大きな話題となった。

今回発売された最新号の特集は「著作」。SNSを賑わせる“パクリ”騒動や違法コンテンツ配信問題など、インターネット登場以降にものづくりをとりまく環境が激変するなか、あらためてオリジナリティや作家性、著作物の保護や利用のあり方などの様々な視点を投げかけている。

また、今回の特集にまつわる問題提起として、「オリジナル版・価格2000円(税込)」とオリジナル版をコピーして作成した“セルフ海賊版”とも言える「コピー版・価格200円(税込)」の2冊を同時に発売。さらに、執筆者や取材先と協議のうえ、記事ごとに再利用を許可する意思表示として、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスが付与されている。