位置情報ビッグデータ活用プラットフォーム「Location AI Platform™(ロケーションエーアイプラットフォーム、以下LAP)」の開発・提供を行うクロスロケーションズは、新型コロナウイルスで苦境に立つ地域の店舗の支援を目的に、LAPを2カ月間、無償提供開始する。これにより、飲食店舗などでは潜在顧客に向けたテイクアウト・デリバリーサービスの告知・営業拡大等、新たな商圏の把握・開拓が可能だ。

同取り組みに先駆け、地域経済活性化の研究を行う同志社大学院総合政策科学研究科 柿本昭人教授の研究室と連携し、新商圏解析実証実験が行われた。五十家コーポレーションが運営する京都の飲食店「酒場トやさい イソスタンド(以下、イソスタンド)」のテイクアウト・デリバリーサービスの利用が見込まれる町・丁目をLAPが解析。新たなエリアへのポスティングによるマーケティング活動を行った。その結果、テイクアウト・デリバリーサービスの開始前と比較して売り上げは増加している。
この結果をもとに、LAPの2カ月間無償提供および位置情報ビッグデータとAIを活用した飲食店など地域の店舗への支援を開始。今後はイソスタンドのほか、「京都の町を元気づけよう」という意思に賛同した四条烏丸エリアの飲食店約10店と協力し、新たにポテンシャルの高いエリアの推定、そのエリアを中心とした共同チラシ配布に関する取り組みを進める。