クリエイティブカンパニー Konelの代表取締役 出村光世氏ら有志のクリエイターは5月25日、個々人の仕事がはかどる時間を確保するためのプロジェクト「#SAVEthePEAKZONE」を発足した。「ピークゾーン(=1日の中での集中時間帯)」を守ることで、個人のパフォーマンスを上げ、チームの創造性の最大化につなげるねらい。
活動の始まりは、新型コロナの感染が拡大する前、Konelと東急エージェンシーのメンバーで行った懇親会の場だったという。「その中で、どうしたら集中できる時間をうまく生かしていけるのか、という話になりました。たとえば、私が特に集中できるのは午前10時から11時の時間帯。その時間は企画に集中したいところですが、一方で、定例会など打ち合わせが入りやすい時間なんです。そんなジレンマを抱えた仕事仲間の間で、『ピークゾーン』という言葉が生まれました」と、出村さん。

その後コロナ渦で、リモートワークが急伸。「せっかく移動時間が短縮されたにもかかわらず、チャットや打ち合わせで、意図せず集中力が切れてしまうことを経験した方も多いのでは。改めて、自分の時間を自分で確保する重要性に気づかされました」(出村氏)。

社内でのヒアリングやアンケートを経て、多くの人にピークゾーンが存在することを確認。打ち合わせが入りがちな午前中にピークゾーンがある人も多かったという。課題が顕在化したことで、その解決を図る第1歩として、まずは社会に打ち出すアクションをすべく、今回のプロジェクト化に至った。
特設サイトでは、プランナー 佐藤ねじ氏、メディアアーティスト 市原えつこ氏、CHOCOLATE 大原絵里香氏らのピークゾーンも公開している。

公開後、「SNSでも予想以上に共感をいただいており、手ごたえを感じている」と出村氏。現在Slackで「ピークゾーン中」を示すステータス表示を開発中だ。今後はピークゾーンを対外的に示す行動の浸透や、ピークゾーンの精度を上げるためのITベンダーとの協業を目指す。

スタッフリスト

プロデューサー:出村光世
コピーライター:矢谷暁
プランナー:山田潤、井倉大輔、佐々木剛哉、三輪和寛
アートディレクター:宮田大
テクニカルディレクター:荻野靖洋
イラストレーター:松本隆
UXデザイン:加藤なつみ
Webエンジニア:Jay Jung