凸版印刷およびサイバー・コミュニケーションズ(CCI)は、社会人アマチュアeスポーツプレイヤーを対象としたリーグ「AFTER 6 LEAGUE™」を設立した。2020年8月から参画企業を募集し、10月から運営を開始予定。日本eスポーツ連合、東京ヴェルディクラブ後援。
世界で1,000億円規模の市場が形成されているeスポーツは、日本国内においても急速に盛り上がりを見せている。そのような中、日本eスポーツ連合が開催した「eスポーツを活性化させるための方策に関する検討会」では、「テーマ別限定大会などの開催」「企業での部活や実業団制による選手の収入確保」「企業の福利厚生」などが今後の成長施策として示された。

凸版印刷とCCIは、2019年から企業向けeスポーツイベント「eSPORTS TRINITY™」を共同で開催。ビジネスセミナーや企業交流会を実施し、130社を超える企業が参加。また、同イベント内で企業対抗戦も開催し、eスポーツを通じた参加企業同士のコミュニティ形成を図ってきた。今回のリーグ設立により、eスポーツの活性化のみならず、eスポーツをきっかけとした企業間交流の機会創出を目指す。さらに、オンラインでも実施可能なeスポーツの特性を活かし、アフターコロナ時代の「新しい生活様式」における、社会人アマチュアeスポーツプレイヤー同士の「競争」と「絆」の創出を支援する。

主な事業として、「たたかう、つながる」をコンセプトに、社会人アマチュアeスポーツの試合を運営する。個人戦ではなく、チーム戦・団体戦のタイトルを採用し、企業チーム内外の交流を促進。まずは、世界各地で大規模な大会が行われている人気オンラインゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」からリーグを順次開催。2020年度は最大6タイトルを開催予定。
また、企業がeスポーツ活動を行う上で課題となっている練習環境の整備をAFTER 6 LEAGUE™が支援する。練習場所として、ディスクシティエンタテインメントが展開するマンガ喫茶・インターネットカフェ「DiCE」を登録企業に提供。さらに、チャットや対戦マッチングを支援するコミュニケーションツール「cogme」を採用し、リーグに参加した企業同士のゲームを通じた企業間交流を促進する。リーグ報告会イベントやeスポーツに関するセミナーなども開催し、多様な企業によるコミュニティの形成を促す。

これらの事業を通して、国内におけるeスポーツ振興を目的とした普及・浸透活動を推進し、社会人スポーツの1つの選択肢としてeスポーツが根付くことを目指す。