音楽の使用権を売買するストックミュージックサービス「Audiostock」を運営するオーディオストックは、官民連携事業研究所と共同で、日本の特色ある「音」を世界に配信する「Sounds of JAPAN」プロジェクトを開始した。
同社では、全国の各地方自治体が持つ観光資源にまつわる環境音・自然音を地域発展・観光のための産業振興資源と位置づけ、デジタル音声コンテンツとして活用する。睡眠前やストレッチ・ヨガの際に、自然音を取り入れてストレス軽減や癒し効果をもたらすなどの一般リスナー向けの活用のほか、動画・ゲームなどのコンテンツでの活用も想定している。音楽配信サービスを通した全世界への配信だけでなく、同社が運営するストックミュージックサービス「Audiostock」でのライセンス販売も行う。これにより、単品購入または定額制プラン加入することで商用コンテンツでの利用も可能とした。
先行リリースとして、兵庫県三木市の竹中半兵衛ゆかりの地の自然音、奈良県斑鳩町の法隆寺及び法輪寺の自然音、岡山市の岡山城の自然音の配信が開始された。今後も全国の市町村と連携しコンテンツを広げ、音を新たな観光資源として、観光振興やアフターコロナでのインバウンド増加への寄与を目指すとのことだ。発生した収益の一部は各市町村に還元することも検討している。