ビジュアルデザインスタジオ ワウ(WOW)は7月29日、モーショングラフィックスとAR(拡張現実)を用いたiOSアプリ「WOW AR」をリリースした。
アプリをインストールし、iPhoneのカメラで広い平面を写すと、拡張現実空間にモーショングラフィックスが現れる。その様子は、写真とビデオで撮影可能。

今回、モーショングラフィックスは3作品を制作。日常的なモチーフを非日常的なアニメーションで演出する「EVERYDAY」、現実と仮想の間を踊るダンサー「Betweener」、フェナキストスコープを用いた「Loop of Life」を用意した。
(左から)「EVERYDAY」、「Betweener」、「Loop of Life」。
(左から)「EVERYDAY」、「Betweener」、「Loop of Life」。
この取り組みは、「WOW AR Art Platform」の第1弾。「ARを使うことで、これまで実施が困難だった場所でアートを展示したり、ライブイベント、プロモーションを開催したりすることも可能になってきました。映像インスタレーションに関しても、再生機器や投影環境の制限から解放される可能性を有しています。また、そこに ITを連携することで、コンテンツを多人数で同時に体験することも可能になります。まだ法的なルールの定まっていない拡張現実空間での表現や体験に未知の可能性を感じ、今回新たに実験的な AR プロジェクトを開始しました」とWOWはコメントしている。同プロジェクトでは、AR を使ってあらゆる環境をアートインスタレーション化することを目指すという。

スタッフリスト

テクニカルディレクター/プログラマー/ビジュアルデザイナー:阿部啓太
ビジュアルデザイナー/ユーザーインターフェイスデザイン」加藤咲
ビジュアルデザイナー:松永昂史、石井智子
音楽制作:長崎智宏、畑中正人
プロデューサー:佐伯真一