売れるネット広告社が、「デジタルD2C」の市場動向調査を実施し、2019年の市場規模から、2025年までの年間国内市場規模が3兆円に達すると予測した。
D2Cとは「Direct to Consumer」の略で、消費者に対して商品を直接的に販売する仕組みのことを指し、自社で企画・製造した商品を、ECサイトなどの自社チャネルで販売するモデル。仲介業者を挟まずに企画・製造・販売を自社だけで行うため、会社のビジョンやブランド思想などを直接消費者に伝えることができ、より細かな顧客データの収集や蓄積、新商品開発に活かしやすい環境となっている。

スマートフォンの普及により、消費者の情報の接点がインターネットメディアやSNSにシフトしたことで、デジタルD2C市場は中長期的に高い成長が継続すると推察されている。実際に、デジタル接点でのブランドのストーリーに共感して購入する消費者が増えてきている。ネットメディアに触れる時間が生活の一部となりつつあるいま、ブランドのビジョンや思想をうまく伝えることができれば、企業規模によらず十分に成長が見込める市場となっている。

今回の調査により、市場規模は2025年には3兆円に達すると予測されている。さらに、コロナ禍における購買行動の変化はD2C市場の成長をさらに加速させることが予想されており、今後も成長が期待されている。