凸版印刷は、文化庁の令和2年度戦略的芸術文化創造事業「文化芸術収益力強化事業」として、デジタル技術を活用した映像配信等による収益強化・確保事業を受託した。10月12日より、事業に賛同・協力する文化芸術団体の募集を開始する。
これまで劇場・音楽堂や博物館などの文化芸術団体は、入場料収入を中心に経営を維持していたが、新型コロナウイルス感染拡大によって収益機会が減少。文化芸術団体の経営環境は厳しさを増しているのが現状だ。同事業はこうした状況に対し、デジタルならではの価値体験を創造することで、新たな収益確保・強化を支援すべく設立された。さらに、事業を通じて団体における事業構造の抜本的改革を促し、活動の持続可能性を高めるための新しい収益確保・強化策を実践。国内の新たな鑑賞者の拡充や、海外需要の増加も目的としている。

凸版印刷は採択団体として、デジタル映像配信などを通じた新たな収益基盤を確保する取り組みを実施。同事業で得られた成果を活用し、効果検証を行うことで、文化芸術団体等の持続的な活動のあり方を検討していく。