電通は2月12日、第73回「広告電通賞」の最高賞にあたる「総合賞」に、サントリーホールディングスを選出したと発表した。いずれも2020年5月に発表予定だったが、新型コロナウイルスの影響で選考日程を延期しオンライン選考への切り替えなどを実施。2020年12月には、先行して「SDGs特別賞」と「エリアアクティビティ部門」最高賞、名古屋・九州・北海道3地区の「地区賞」「準地区賞」の結果を発表していたが、すべての部門の受賞作が出そろった。

総合賞のサントリーホールディングスは「フィルム広告」最高賞と銀賞、「OOH広告」最高賞と金賞、「イノベーティブ・アプローチ」最高賞、「オーディオ広告」で金賞2つと銀賞、「ブランドエクスペリエンス」で銀賞を獲得するなど、広告活動全般にわたる優れた成果が評価された。
「OOH広告」最高賞を受賞した、サントリー ラグビーワールドカップ「壁が大きいほうが倒しがいがあるじゃないか」。
「OOH広告」最高賞を受賞した、サントリー ラグビーワールドカップ「壁が大きいほうが倒しがいがあるじゃないか」。
今回の選考対象となった広告は、2019年4月1日から2020年3月31日までに実施されたもので、選考会にかけられた応募作品点数は1398点。2021年1月18~29日にオンラインで開かれた最終選考において各賞が決定した。今回から新たに、「ブランドエクスペリエンス部門」と「エリアアクティビティ部門」が創設され(いずれも従来の「デジタルコミュニケーション部門」「アクティベーション・プランニング部門」を統合再編)、「SDGs特別賞」も新設された。

主な受賞企業は以下の通り(広告主名、商品・サービス名、作品名の順)。なお、第74回の広告電通賞は、2021年4月1日~4月28日に作品を募集する。

総合賞
サントリーホールディングス

各部門最高賞
プリント広告最高賞
テレビ朝日、東宝/『君の名は。』地上波放送(瀧と三葉が出会う新聞広告)

オーディオ広告最高賞
大日本除虫菊/ゴキブリがうごかなくなるスプレー(G作家の小部屋シリーズ:独創性について/コミュニケーションについて/死について)

フィルム広告最高賞
サントリーホールディングス/ボス(宇宙人ジョーンズ・平成特別篇)

OOH広告最高賞
サントリーホールディングス/ラグビーワールドカップ(壁が大きいほうが倒しがいがあるじゃないか)

ブランドエクスペリエンス最高賞
資生堂/MY CRAYON PROJECT(MY CRAYON PROJECT)

エリアアクティビティ最高賞
ジャパンパーク&リゾート/姫路セントラルパーク(地域密着型レジャー施設のV字回復~姫路セントラルパークコミュニケーション~)

イノベーティブ・アプローチ最高賞
サントリーホールディングス/ボス(TOUCH-AND-GO COFFEE Produced by BOSS)

特別賞・地区賞
SDGs特別賞

東海テレビ放送/報道部 公共キャンペーン(見えない障害と生きる。)

名古屋地区広告賞
名古屋鉄道/企業広告(EMOTION! レールの先で、ココロは動きだす。:瀬戸/碧南/可児) フィルム広告

九州地区広告賞
熊本市/熊本城特別公開(熊本城特別公開) プリント広告

北海道地区広告賞
NHK札幌放送局・北海道放送・札幌テレビ放送・北海道テレビ放送・北海道文化放送・テレビ北海道/One Hokkaido Project(この春、ご卒業するみなさんへ「#祝エール」) エリアアクティビティ