博報堂は、東京大学の100%子会社である東京大学協創プラットフォーム開発(以下、東大IPC)が組成するオープンイノベーション推進1号ファンド(以下、AOI1号ファンド)へ出資することを発表した。
博報堂の新規事業開発組織「ミライの事業室」では、「チーム企業型事業創造」の方針のもと、大企業やスタートアップ、アカデミア、行政など産業や分野の枠を超えた多様なパートナーと連携。一企業ではなし得ない大きな社会課題を解決し、未来の新しい生活を創造していくことを目指して活動している。

現在、世界のイノベーションは、シリコンバレーやボストン、北京、深センなどに代表されるアカデミアを核としたイノベーションエコシステムが牽引している。特に、大学や研究機関から得られる知見や技術をシーズとするスタートアップは、イノベーションに挑戦し実現する原動力となっている。日本国内においても、近年、大学を軸に据えたエコシステムの形成が進行。東京大学周辺で発達しつつあるイノベーションエコシステムは、スタートアップの育成や支援の仕組みが充実し、大学周辺に集まる先端テクノロジーの社会実装を通じたイノベーションが創出されている。

今回博報堂が出資する東大IPC「AOI1号ファンド」は、東京大学と企業の連携による研究成果の事業化やカーブアウトによる新会社設立、プレシードスタートアップなどを主な対象として積極的な投資を実施。東京大学周辺のイノベーションエコシステムにおけるオープンイノベーションの促進におけるエンジンとしての機能を担っている。

博報堂は、今回の出資を通じて、東京大学を中心とするアカデミアやスタートアップとの連携を一層進め、東京大学周辺でのイノベーションエコシステムのさらなる発展に寄与することを目指していく。