STREET ART LINE PROJECT実行委員会が、アートの力で視覚障碍者の新たな道をつくるプロジェクト「STREET ART LINE PROJECT」をスタートする。
同実行委員会は、健常者への啓蒙性を持たせながら、視覚障碍者が街を楽しむための道をつくりだしていくことをミッションに掲げ、活動を行っている。視覚障碍者やさまざまな出自を持つメンバー、博報堂DYホールディングスとテックベンチャーがともに、エンターテインメント領域におけるテクノロジーを活用したコンテンツの共創を目指す「HYTEK設立準備室」が参加し、活動している。
昨今、日本の各地で都市開発が行われており、文化だけでなく都市機能がアップデートされ、街はどんどん便利になっている。その一方で、視覚障碍者の道となる点字ブロックに目を向けてみると、剥がれている部分があったり、立ち往生する人や看板に塞がれてしまっていたり、そもそも敷設されていない道があったりと、健常者が意識しづらいが故の課題が生まれている。こうした課題を解決していくため、本プロジェクトは、アートの力を取り入れた点字ブロック「STREET ART LINE」を開発。

今回、プロジェクト第一弾として、4月28日から5月9日に渋谷スクランブルスクエアの館外通路にて、アーティスト2名とともに点字ブロックを健常者がより意識する道に、視覚障碍者がより利用しやすい道にする試みを行う。描いたアートテーマは「太陽と八咫烏」。普段見えない存在であるヤタガラスをアートとして表現し、健常者がより意識しやすい点字ブロックを目指したとのことだ。