毎日放送が昨年12月に開催し、その模様を放送した「サントリー1万人の第九」が、日本マーケティング協会による「第13回日本マーケティング大賞」において地域賞を受賞した。
「サントリー1万人の第九」では、例年、大阪城ホールに1万人の一般合唱団が集い、ベートーヴェンの第九を大合唱している。しかし、38回目を迎えた2020年は、新型コロナウイルス感染症の影響で、開催そのものが危ぶまれていた。そこで、個人が自宅で練習ができるようにレッスン動画を特別に制作。ピアノ伴奏と歌の先生2人1組で、84本の「リモートレッスン」VTRのネット配信が行われ、本番は投稿動画で合唱参加する方法に方針転換した。事前投稿された動画は延べ1万件を超え、それらを丹念に紡いだVTRを会場の巨大スクリーンに投影し、生のオーケストラ演奏と融合させることで無観客開催が実現した。

なお、2021年度も「サントリー1万人の第九2020+1」と題して、12月5日開催に向けてリモートレッスン・動画投稿の募集が発表されている。