長崎県五島市とNTTドコモ九州支社は11月26日、五島市の「移住下見」や「観光案内」をリモートで実現する試みとして、XR(VR、AR、MRなどの総称)を活用した体験イベントを行うと発表した。XRや関連ICT技術を活用し、島を訪れているような感覚や移住支援員との会話を楽しめるもので、12月25日、26日に日本橋 長崎館で開催するUIターン相談会内で行われる。

360°カメラを使ったライブ配信では、五島市福江島を移住支援員に案内されているような体験ができる。配信中、移住支援員への質問も可能だ。また仮想空間上で、3Dアバターが画像や3D地図を使い、五島市の観光スポットやお土産などを紹介する、3D観光シミュレーションも行う。

本施策は、2020年7月30日に「地域活性化及びまちづくりの推進に関する連携協定」を五島市とNTTドコモ九州支社が締結したことに伴い実施されるもの。直接現地に行くことが難しい状況でも移住体験ができるようにと、実証実験と移住相談会を組み合わせたイベント開催となった。

五島市では2016年~2020年の5年間で、784人が窓口への相談を経て移住。またコロナ禍を機に移住への関心は高まっており、五島市を一度も訪れたことがない人の移住相談が増えている。