4月23日、24日に熊本県阿蘇郡にある杖立温泉で「恋のぼりラムネ」と名付けられたラムネが限定発売される。さらに発売を記念して、“手作りこいのぼりラムネ”のワークショップを杖立にオープンしたばかりの郷土文具のお店「ユニイリテ」で開催する。
これは、2021年に立ち上がった「ラムネの涙」プロジェクトによる企画だ。プロジェクト立ち上げのきっかけは、新型コロナウィルスの影響により、2020年、2021年には夏祭りや花火大会がことごとく中止になったこと。それに伴い、日本の夏の風物詩ともいえる炭酸飲料「ラムネ」も販売機会を失い、2021年時点で売上がコロナ前に比べ6割も減った飲料メーカーもあるという。そんな背景からラムネを救うべく、製造元である大分県日田市のまるはら、そして九州産業大学芸術学部ソーシャルデザイン学科 伊藤敬生研究室、ウイロー、ダイスプロジェクトが中心になって企画を進めている。

また、ラムネは内包するビー玉で何度も蓋をすることができ、蓋のごみが出ない上に、まるはらが使用しているのは回収してリユースされるガラスのリターナブル瓶。そのフォルムの独自性のみならず、他の飲料に先駆けてエコなプロダクトでもある。そこで本プロジェクトでは、ラムネというプロダクトに隠された様々な希望をあぶり出し、明るい未来を探ることも目指している。

2021年に福岡・大濠公園で開催したイベントでは、ラムネづくり体験やラムネにまつわるトークイベントを実施し、ラムネ500本を完売したという。

今回は、2020年7月の豪雨災害と新型コロナによって観光客の減少に見舞われ、苦境に立つ杖立温泉を舞台に、プロジェクトの第二弾を杖立温泉旅館組合と共に開催する。

杖立温泉では、杖立川上空に3000匹以上の鯉のぼりが泳ぐ「鯉のぼり祭り」が4月1日から開催されている。ここは、現在では日本各地に広がる「鯉のぼり祭り」の発祥地でもある。そこで今回は、ラムネの復権と杖立温泉の復興を共に叶えるという願いを込め、同温泉の新しいお土産になるものとして「恋のぼりラムネ」を開発し、限定発売する。

発売を記念したワークショップでは、白地のボディにオリジナルデザインを施したこいのぼりラムネをつくることができる。「恋のぼりラムネ」というネーミングは、杖立橋のたもとにある「恋地蔵尊」から。 “恋”の願いが叶うといわれているお地蔵様にちなんで命名したという。

「恋のぼりラムネ」は、杖立温泉のお店や旅館、観光協会事務所などで購入可能。「ラムネの涙」プロジェクトではイベント終了後も、本商品の継続販売を目標としている。また、4月23日、24日のワークショップはPeatixで申し込みができ、当日参加も現地で受け付ける。

スタッフリスト

企画制作:九州産業大学 伊藤研究室、ウイロー、ダイスプロジェクト
クリエイティブディレクター/アートディレクター:伊藤敬生
デザイナー:浅羽八智代
プランナー:佐藤瞳、浅羽雄一
フォトグラファー:戸高慶一郎
ラムネ製造:合名会社まるはら