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常に5年後、10年後の世界を妄想してきた

個人投資家でありながら、コロプラの創業やドローン特化型ファンドの運営に携わるなど、実業家としての顔も持つ千葉さん。これまでのキャリアについて伺うと、ハヤカワさんと同じくデザイン(メディアアーツ)系の大学出身だったことが発覚。加えて、「1人っ子のうえに両親がデザイナーで家にいなかったので、小さいころから朝から晩まで妄想ばかりしていた」と言い、常に5~10年先の世界がどうなるのかを考えていたそうです。

その妄想の1つが「携帯電話でサービスを使う未来」。「日本人は小さいものをいじるのが好きな民族。手のひらでいろいろなことができるようになれば、熱中するはず」と考えた千葉さんは、大企業ですらWebサイトを持っていなかったインターネット黎明期に「PCではなく、モバイルのインターネットの時代が来ると確信していた」と話します。実際に、新卒入社したリクルートを3年で退社した後に就職したギガフロックスや自身が立ち上げたサイバード、KLabではモバイル向けのサービス開発に携わり、妄想の実現に向けてまい進していたそうです。

投資家として関わる理由

番組中盤は、主催する起業家コミュニティ「千葉道場」の話に。このコミュニティには千葉さんが個人的に投資をしている企業や、自身が率いるドローン特化型ファンドが投資をしている企業の社長、副社長、技術責任者が所属。年2回の秘密合宿を行っているそうです。

参加者はNDA(秘密保持契約)という形で血判状を作成し、この合宿中に話したことは絶対に口外しないことを前提に、何でも相談し合える仕組みをつくっているのだとか。これにはハヤカワさんも「経営者が事業の話をフラットにできる機会って少ない」とコメントし、千葉道場のようなコミュニティの重要性を改めて実感している様子でした。

さらにハヤカワさんは、「千葉道場に参加している企業は誠実で確かな企業が集まっている印象」と述べ、千葉さんがどういった企業に魅力を感じているのかを質問。これに対して千葉さんは、投資先の社長、副社長、技術責任者が自分のキャラクター(人見知り、真面目、愚直)に似ていることに加えて「何らかの社会課題を解決するために本気で向き合っている人たち」と回答します。

また千葉さんは、「僕一人で会社を経営していても1つの未来しかつくることができないけど、(投資先であるそれぞれの会社が)社会課題を解決することで、(自身も実現したいと思っていた)たくさんの未来をつくることができる」と、経営者ではなく投資家としてさまざまな企業に関わる理由も話してくれました。

最後にハヤカワさんが、「今後どういった未来をつくっていきたいか」を聞くと、千葉さんは「テクノロジーでまだ見ぬ幸せな社会をつくりたい」と答え、「当時誰もニーズを感じていなかったiPhoneが今や世界を席巻しているように、今はまだ誰も興味がないものが将来の大前提になるようなものをつくりたい」と言います。特に注目する分野として“空”を挙げ、“ドローン前提社会”への構想を膨らませる千葉さんでした。

次回5月4日(土・祝)の放送は、引き続き千葉功太郎さんをゲストに迎え、“ドローン前提社会”について詳しくお話を伺います。お楽しみに!


〈追記:2019年5月27日〉イラストレポートを追加しました

番組概要

番組名:マスメディアン 妄想の泉
放送日時:毎週土曜 24:30~25:00
パーソナリティ:ハヤカワ五味
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/mousou/
番組Twitter:@mosonoizumi_TFM

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【パーソナリティ】
ハヤカワ五味
課題解決型アパレルブランドを運営するウツワ代表取締役。1995年生まれ。大学入学後にランジェリーブランド《feast》、2017年にはワンピースの《ダブルチャカ》を立ち上げ、D2Cで販売する。「ファッションデザイナー」と「事業家」の2つの顔を持つ。
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