結果を出し続けるために必要な「3つの力」とは? MOON-X代表・長谷川晋が提唱 長谷川晋さん、ハヤカワ五味さん
ファッションデザイナー、起業家、インフルエンサーなどマルチに活躍するハヤカワ五味さんがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「マスメディアン 妄想の泉」。この番組では、さまざまなフィールドで活躍する起業家やクリエイター、アーティストをゲストに迎え、未来を面白くするヒントを“妄想しながら”探っていきます。9月26日(土)の放送は、前回に引き続き、MOON-X代表の長谷川晋さんが登場しました。
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「Instagramの成長」に着目
日本のモノづくりとテクノロジーの融合を掲げ、2019年8月にMOON-Xを設立した長谷川さん。立ち上げ前のおよそ3年半、Facebook Japanの代表取締役として指揮を執ってきた経験について、前回の放送で「まさにInstagramが急成長を遂げた時期を、なかから見させてもらったことは、ものすごく貴重な経験だった」と語っていました。ユーザー数50億人以上を誇るInstagramの成長ぶりには、いまもなお着目しているそうで、「Instagramが、アメリカ以外で初めてエンジニアのプロダクトチームを置いたのは日本なんです。僕がいたころは、そのチームがスタートしたばかりでした。そこからチームがどんどん充実していって、Instagramが日本のユーザーとどのように向き合うのか。そのなかで、情報発信がどのように進化して、どのように変わっていくのか、すごく楽しみにしている」と話します。
続けて、「“インスタ映え”といわれる渾身の1枚を撮ろうとするよりも、日常の1シーンを気軽に投稿していくことによって、発信自体が、もっと自由にクリエイティブになる。日本のユーザーはそれがすごく上手で、最先端の使い方をしていると思う」と長谷川さん。
さらには、「ブランドの発信のあり方も変わってきている」と実感を語ります。現在、MOON-Xで展開しているクラフトビールのブランド「CRAFT X(クラフト エックス)」のInstagram公式アカウントも「あまりかしこまったものではなく、日常生活のなかで“どのようにクラフトビールを楽しんでいるか”など、もっと気軽に情報を発信するプラットホームになってきている」と言います。
情報発信の仕方やユーザーとの距離感を試行錯誤するなかで、「例えば“ビール女子”のコミュニティの方たちに、僕らが展開するクラフトビール『クリスタルIPA』を飲んでもらう。そこで、いろいろなご意見をいただいたり、それに合うおつまみをご紹介いただいたり。僕らもそのコミュニティとつながることで、ビールをより良くしていける。そして、実際にどういうふうに『クリスタルIPA』を楽しめばいいかという情報発信も一緒にさせていただいている」と話します。
こうしたユーザーやコミュニティとのつながりを通じて、「ブランドとしての在り方や僕らの存在意義が見えてくるのかなと思う」と声を大にします。
次世代のビジネスリーダーに向けて…
長谷川さんは、自身のTwitterアカウントで、次世代のビジネスリーダーに向けて“ビジネスの戦闘力”を高める情報を積極的に発信しています。長谷川さんいわく、ビジネスの戦闘力とは会社の環境やポジションなど、どのような状況下でも結果を出し続けることだそう。そして、「結果を出し続けるために必要な力は3つある」と言います。
1つ目は“考え抜いて、自分の腹を決める力”。それは、正解を見つけるのではなく「“こうすれば自分の腹が決まる”という、考え方のフレームワークや引き出しを持つこと」。
自分の腹が決まり、いろいろな人を巻き込んで物事を実現していくために必要なのが、2つ目の“人を巻き込んで、発信していく力”。これを実行していくなかではいろいろなことが起こる。その一つひとつをしっかりと考え抜いて発信し人を巻き込んでいくには、「かなりのエネルギーと時間を使うので、段取る力がないとやり切れない」と長谷川さんは語ります。
それ故に3つ目に必要となるのが、実現に向けて(物事を)ちゃんとやり切るための“段取り力”。この3つの力が揃うことで「かなり高い確率で結果を出し続けられる」と明言します。
経営者2人の“日々の習慣”
ハヤカワさんから“最近大事にしていること”を問われると、長谷川さんは“習慣”と回答します。なかでも「どのような習慣を身につければ、日々頑張れる力に変わっていくのか。周りの人がどのような習慣を取り入れているのかにすごく注目している」と言います。自身が実行している習慣は、長いスパンの習慣と日々の習慣の2つ。長いスパンの習慣では「人生やキャリアをプロマネ(プロジェクトマネジメント)する。そのステップとして、“今年なにをやるのか”というテーマを決め、ちゃんと1年の振り返りをして、それに基づいて毎年プランニングをしている」と説明。
一方、日々の習慣では「朝起きて、なんちゃってですけど1分間“プチ瞑想”したり、コーヒーや紅茶を淹れてその時間を楽しんだり。自分と向き合う時間をちゃんとつくることによって、スイッチのオン・オフをしています」とルーティンを紹介します。
対して、ハヤカワさんが最近やってよかった習慣は、生活のなかで“光の度合いを調節すること”。暖色系の照明やオフィスでの白色系の照明など、光の度合いはさまざまあるなか、「朝起きて“仕事をやるぞ!”というときは、かなり青白い光を点けるようにしている。夕食後あたりからは、オレンジから結構暗めの色の光に調光します。スマホで調光できる電球があるんですけど、それを使うようになってから、朝に驚くほど集中できるようになった」と話すと、長谷川さんも「試してみたい!」と興味津々の様子。
さらにハヤカワさんが、「(照明のように)自分が影響を受けやすいものから、習慣として変えていくことは“アリ”だと思う」と実感を語ると、長谷川さんは「本当にその通り!」と同意しつつ、「“五感のどこを刺激しにいくか”という話にも近いですね。僕らが展開しているブランドも、どのようにポジティブな習慣にするか、という部分と関連していて、“ビールがどのような瞬間に習慣となるか”を考えている。テンションの上がるような素敵な時間を創出できれば、消費者とブランドが“Win-Win”になれる。習慣とブランドって違うものとして語られがちだけど、実はすごく近いものだと思う」と話していました。
次回10月3日(土)の放送は、Ridilover代表の安部敏樹さんをゲストに迎えてお届けします。どうぞお楽しみに!
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長谷川晋さんから特別メッセージ
ナポレオン・ヒルの本に「思考は現実化する」という言葉があります。よりリアルな形で、自分がどういう人生を歩みたくて、どういう人間になりたいのか。そういったことを考えて、考えるだけでなく、ちゃんと紙にも落とす。そうすると、ようやく「いまの自分」と「なりたい自分」のギャップが見えて、仕事でなにを得たいのか、どういう成長をしたいのか、どういうテーマがあるのかがようやく見えてきます。働く意義や、なりたい自分に一歩近づいてるかどうかという意味で、1年の振り返りが会社からの評価とは全然違う軸でできると、自分の中でセルフエンジンができると思うんですよね。「こうやって成長したい」というセルフエンジンができると、環境に関係なく、どんどんと進んでいけるビジネスマン、ビジネスウーマンになれると思います。
ちゃんと思考してそれを現実化させるってことと、環境に流されないセルフエンジンを持って仕事やキャリアと向き合うこと。この2つは私も大事にしているし、若い方にもおすすめしています。
番組概要
番組名:マスメディアン 妄想の泉放送日時:毎週土曜 24:30~25:00
パーソナリティ:ハヤカワ五味
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/mousou/
番組Twitter:@mosonoizumi_TFM