日本新聞協会は9月6日、第43回「新聞広告賞」の発表を行った。第43回となる今年の大賞は、近畿大学の「上品な大学、ランク外。」が選出された。

大賞を受賞した近大の広告は、1月3日と4日に全国紙・スポーツ紙の大阪本社版などに掲載された。実在する近大生の顔写真200枚をAIに学習させ、架空の近大生を生成した「いそうでいない近大生」のビジュアルを使用している。企画制作は電通、大阪宣伝研究所、グラフテクノ。

「上品な大学ランキング」でランク外となったことを逆手にとったコピーを使用し、Web上で制作の裏側を公開するなど立体的な展開が新聞広告の新たな可能性を切り開いたとして評価された。実際に、近大の情報学部生が画像生成を担い、学生の技術力のアピールにもつながった。

新聞紙上で優れた広告活動を展開した広告主、新聞社に贈られる同賞は、広告主部門で229件、新聞社企画・マーケティング部門で56件の計285件の応募が集まった。また、贈賞式は帝国ホテル(東京・内幸町)にて10月20日に開催予定となっている。

新聞広告大賞

「上品な大学、ランク外。」(近畿大学)

広告主部門 新聞広告賞(5作品)

「合格御守 たくさんの栄養と『がんばれ』をこめて」(味の素)
「別府から佐伯いこうキャンペーン」(佐伯市観光協会)
・「世界を敵にまわして、生き残ったヤツはいない。」(宝島社)
・「#タナカヒロカズを探しています 尋ね人広告」(田中宏和の会)
「#指導ですか暴力ですか」(日本バレーボール協会)

新聞社企画・マーケティング部門 新聞広告賞(5件)

・「#北海道をコブしたいプロジェクト」(北海道新聞社 営業局営業局)
・2032年の福島民報(福島民報社「未来創造局」プロジェクト)
・さらば「いばらぎ」濁点宇宙発射計画(茨城新聞社 東京支社)
 
・祇園甲部歌舞練場新開場記念杮落し公演 都をどり特集(京都新聞社 京都新聞COM事業推進局)

・G7広島サミット企画「Smile for Peace Project~笑顔を世界に届けよう~」(中国新聞社 地域ビジネス局)