長崎新聞社の新聞広告賞「枠を超えていく新聞広告賞 2023」の受賞作品が10月20日に発表された。

デザイン部門の最優秀賞は矢澤拓隼氏と村川マルチノ佑子氏(ともにデジマグラフ・長崎市)、キャッチコピー部門の最優秀賞は土谷真伊人氏に贈られた。
デザイン部門の最優秀賞「雨の水が、わたしの水になるまで」。長崎市管工業協同組合の「『長崎のおいしい水を守っているのは私たち』ということを知ってもらうための広告」という課題に対する作品。
デザイン部門の最優秀賞「雨の水が、わたしの水になるまで」。長崎市管工業協同組合の「『長崎のおいしい水を守っているのは私たち』ということを知ってもらうための広告」という課題に対する作品。
キャッチコピー部門の最優秀賞作品。西海建設の「豊かな未来をつくる建設業の魅力を伝える広告アイデア」という課題に対して応募。
キャッチコピー部門の最優秀賞作品。西海建設の「豊かな未来をつくる建設業の魅力を伝える広告アイデア」という課題に対して応募。
デザイン部門は協賛企業の課題に対して全15段広告のデザインを募集し、キャッチコピー部門はコピーを募集する。今回は長崎県内の5つの企業・団体(西海建設、福徳不動産、豊味館、啓正会、長崎市管工業協同組合)が課題を出していた。

審査員の一人であるコピーライターの鳥巣智行氏は受賞作品について、「デザイン部門の最優秀賞は水を守る管工事業が持つイメージの枠をロマンチックに、キャッチコピー部門の最優秀賞は建設業が持つイメージの枠をコミカルに超えていました」とコメントした。
10月上旬に開催された最終審査会の様子。話をするのは五島列島なかむらただし社 クリエイティブディレクター/コピーライターの中村直史氏。
10月上旬に開催された最終審査会の様子。話をするのは五島列島なかむらただし社 クリエイティブディレクター/コピーライターの中村直史氏。
今年度の応募総数は5139点(デザイン部門379点、キャッチコピー部門4760点)。最終審査に進んだのは、デザイン部門81点、キャッチコピー部門114点。その中から最優秀賞(各部門1点)、審査員特別優秀賞(各部門4点)、広告主特別賞(デザイン部門のみ、4点)の15点が受賞した。

「枠を超えていく新聞広告賞」は2022年にスタート。既成の枠を超えようとするアイデアにフォーカスしている。初回の昨年は、デザイン部門232点、キャッチコピー部門2336点の応募があった。

受賞作品は以下の通り。

デザイン最優秀賞

矢澤拓隼(デジマグラフ)、村川マルチノ佑子(デジマグラフ)
「雨の水が、わたしの水になるまで。」(全15段)
課題:長崎市管工業協同組合

キャッチコピー最優秀賞

土谷真伊人
「走馬灯 背景担当」
課題:西海建設

審査員特別優秀賞(デザイン部門)

■田島由紀子、辻村郁子
「介護って、クリエイティブ。」(全15段)
課題:医療法人 社会福祉法人 啓正会

■内波可菜(大広WEDO)、本田達也(電通)
「この記事は啓正会職員限定記事です。」(全15段)
課題:医療法人 社会福祉法人 啓正会

■吉田萌香(テテマーチ)、和田晴希(TOPPAN)
「この道、ひとすじ。」(全15段)
課題:長崎市管工業協同組合

■与座郁哉(電通)、渡邉裕(アドブレーン)
「水漏れ新聞」(全15段)
課題:長崎市管工業協同組合

審査員特別優秀賞(キャッチコピー部門)

■田邉聖一郎
「私も、長生きがしたくなった。」
課題:医療法人 社会福祉法人 啓正会

■藁科誠
「長崎が住みやすくなった。友達が鮭のように戻って来た。」
課題:福徳不動産

■馬場愛美
「我が家では、あのときの肉と呼ばれています。」
課題:豊味館

■梶浦公靖
「家族三人、牛一頭買い。」
課題:豊味館