第68回日経広告賞が発表された。日経広告賞は1952年にスタートした広告賞で、これまで多くの優れた広告作品を表彰してきた。

今回、大賞に選ばれたのはコマツの「人間の道をつくるなら、 動物の道もつくれ。~ドイツの森が、そう語りかけている気がした。~」。ドイツの高速道路「アウトバーン」の建設現場から、動物との共生や環境テクノロジーのあり方を問う内容が、小林保彦審査委員長から「企業活動をアートと融合して美しく表現した」と講評された。
また、最優秀賞はP&Gジャパンとオリエンタルランドの2社が受賞。P&Gジャパンは製品訴求の代わりに、就職活動に疑問を投げかけた広告キャンペーン、「#HairWeGo さあ、この髪でいこう。」が世代や男女を問わず共感を集め「社会情報広告というもう一つの広告のあり方を示した」(小林氏)。
一方のオリエンタルランドの作品「ここは、永遠に完成しない場所。」はディズニーランドは永遠に完成しないという創業者ウォルト・ディズニーの夢を伝える内容。小林氏は「ディズニー哲学と行動のすごみを見せている」と評価した。
以下に各広告賞の入賞作品を紹介する。

日経広告賞
・大賞
 コマツ
・最優秀賞
 プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)ジャパン、オリエンタルランド

電機・通信・IT部門
・最優秀賞
 明電舎
・優秀賞
 Twitter Japan、ソフトバンクグループ

生産財・産業部門
・最優秀賞
 クボタ
・優秀賞
 三菱ケミカルホールディングス、富士フイルム

商社・エネルギー・公共部門
・最優秀賞
 丸紅
・優秀賞
 東京ガス、伊藤忠商事

自動車・運輸・輸送部門
・最優秀賞
 日本貨物鉄道
・優秀賞
 日本航空、いすゞ自動車

金融部門
・最優秀賞
 アメリカン・エキスプレス・インターナショナル
・優秀賞
 セブン銀行、MS&ADインシュアランスグループホールディングス

流通・サービス部門
・最優秀賞
 そごう・西武
・優秀賞
 高島屋、ぐるなび

ブランド・ファッション部門
・最優秀賞
 伊藤忠商事
・優秀賞
 オニツカタイガー、資生堂

食品・医薬品・生活用品部門
・最優秀賞
 MHD モエ ヘネシー ディアジオ
・優秀賞
 大日本除虫菊、サントリーコミュニケーションズ

建設・不動産部門
・最優秀賞
 積水ハウス
・優秀賞
 鹿島建設、東急コミュニティー

出版・コンテンツ・教育部門
・最優秀賞
 集英社
・優秀賞
 アニマックスブロードキャスト・ジャパン、藤田医科大学

環境部門
・最優秀賞
 セブン&アイ・ホールディングス
・環境大臣賞
 セブン&アイ・ホールディングス
・優秀賞
 ニチコン

IR・アニバーサリー部門
・最優秀賞
 大和証券グループ本社
・優秀賞
 西松屋チェーン

日経マガジンスタイル部門
・最優秀賞
 ハリー・ウィンストン・ジャパン
・優秀賞
 資生堂

NIKKEI The STYLE特別賞 
 TASAKI

日経AR広告特別賞 
 GMインターナショナル

日経・FTグローバル特別賞 
 日本通運

日経産業新聞広告賞(第46回)
・大賞
 パナソニック
・最優秀賞
 大成建設
・優秀賞
 東日本電信電話、日本マイクロソフト、ミドリ安全

日経MJ広告賞(第48回)
・大賞
 ヨックモックホールディングス

最優秀賞 
 ユウキ食品

優秀賞 
 伊那食品工業、オカムラ

日経ヴェリタス広告賞(第11回)
・大賞
 国際協力機構(JICA)

日経電子版広告賞(第10回)
・大賞
 KDDI

クリエーティブ部門
・最優秀賞
 Twitter Japan
・優秀賞
 サイボウズ

コンテンツ部門
・最優秀賞
 ガーミンジャパン
・優秀賞
 日東電工、ホテルオークラ東京

日経サイエンス広告賞(第48回)
・大賞
 五藤光学研究所
・最優秀賞
 中谷医工計測技術振興財団