東京都の先端技術コンテンツアワード、初年度大賞は電駆ビジョン「Points3D」

東京都は、1月28日、主催する「Tokyo Contents Business Award」の受賞作品を発表した。

同アワードは、都内中小企業がVR、AR、AIなどの先端技術を用いて制作した、社会課題の解決に貢献する優れたコンテンツを評価・選定し、周知・活用促進を図るとともに、販路開拓などのを支援するもの。昨今の通信環境の高度化や外出自粛・テレワークの普及に伴い、コンテンツの重要性が高まり、より効果的な開発・活用が求められている。

事業初年度である2021年は、56件の応募があり、その中から特に優れたコンテンツ9件が受賞となった。各受賞企業とコンテンツ内容は以下の通り。

■大賞：電駆ビジョン「Points3D」（VR・AI）
フォトグラメトリを超える写実性をもつ3Dコンテンツ生成技術。3Dリモート博物館見学用コンテンツや解剖学のリモート授業教材、ファッションECサイトの3D化などに活用。

■優秀賞：AnchorZ「DZ Security」（AI・その他）
サービス利用中に継続的かつランダムに、本人の生態情報(顔、声紋、振る舞い等)を用いた多要素認証を行うことで、セキュリティを強固にする技術。世界初の認証技術「バックグラウンド認証」

■優秀賞：イマクリエイト「NUP（ナップ）動きのシェアを可能にするVRプラットフォーム」（VR）
伝えることが難しいワザや技術を、その動きそのものを立体的に共有することで、時間や場所を問わず伝達可能にするVR（例：溶接技術、注射）

■奨励賞  （6社）
アルファコード「超体感XR配信プラットフォーム『Blinky』」（VR）
エイシング「極軽量／超省電力　AIアルゴリズムMST」（AI）
ジョリーグッド「ECMOトレーニングVR」（VR）
Spacial「空中立体結像装置『Spacial』」（AR）
プラグ「パッケージデザインAI」（AI）
Holoeyes「Holoeyes Edu」（VR）

上記の表彰企業には、支援金に加え、展示会への出展、広報、資金調達などの専門家派遣を都が支援する。