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「5万円企画」の真意

先日、プロサッカーの本田圭佑選手が自身のツイッター上で「僕が10000円払うので、僕にサッカーを教わりたい人っていますか?」と投稿し、話題になりました。実は、けんすうさんも同時期に「僕が5万円払うから、僕にコミュニティ作りを教わりたい人を募集します」というツイートをしていました。
この企画は、本田選手と交わした「今の教育って、お金を持っている人のほうが得だよねと」という会話がきっかけだったとか。けんすうさんは、「金額が高いと、お金を持っている人だけが教えてもらえる状態になる。だからといって、金額を安くしてしまうと、教える側のメリットがなさすぎる。いっそのこと、教える側が教えたい人を選べるような形にしたほうが、マッチングとしてきれいだと思った」と話します。さらに、教える側がお金を払うシステムにすることで「教える側も、教えてもらう側も、本気度が上がる」と言います。

前回の放送で、けんすうさんが「一部の人だけが(知識や人脈、情報などを)独占するのは良くないと考えていた」と語った通り、常に“情報の民主化”を目指して、さまざまな活動を続けています。

応援経済が来る

現在のテーマは“応援”。金銭支援だけでなく、知識や情報の共有を含めた“応援”だと言い、“エンジェル投資”(創業間もない企業や起業家に出資すること)については「特に応援度が高い」と注目しているそうです。

続けて「(投資家が)お金を払って応援して、成功したらお互いにハッピーっていうことが、一番テンションが上がる」と言い、「教わる側の目指すゴールに向けて、(投資家が)教えるっていう形にしたい。例えば、YouTuberに投資できて、成功したらリターンがあるような。ブロックチェーン(金融取引などの記録を、コンピューターのネットワーク上で管理する技術の1つ)などの新しい技術を使ってできると面白い」と目を輝かせます。

最後に、けんすうさんは、日本のアイドルを引き合いに出し「応援は日本特有の文化」と説明。ビジネスに関しても“応援”という文化が定着することで、「生まれ持っている見た目や能力に左右されない世の中になりそう」と期待を寄せます。

続けて「挑戦しない人は人気がなくなってしまう」と言い、例えば「“勝ち”が決まっている人よりも、無謀でもチャレンジする人のほうが得をする世界になるので、世の中的には面白くなるのでは」と推測。

この発言に、ハヤカワは「“応援され度”みたいな指標が増える可能性もある」とコメント。「みんながエンパワーメント(社会・組織の構成員の一人ひとりが、発展や改革に“必要な力”をつけること)し合う未来が妄想できて、すごくうれしい」と希望に胸を膨らませていました。

次回6月22日(土)の放送は、ヘイ株式会社・代表の佐藤裕介さんをゲストに迎え、お届けします。お楽しみに!


〈追記:2019年6月27日〉イラストレポートを追加しました

番組概要

番組名:マスメディアン 妄想の泉
放送日時:毎週土曜 24:30~25:00
パーソナリティ:ハヤカワ五味
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/mousou/
番組Twitter:@mosonoizumi_TFM

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【パーソナリティ】
ハヤカワ五味
課題解決型アパレルブランドを運営するウツワ代表取締役。1995年生まれ。大学入学後にランジェリーブランド《feast》、2017年にはワンピースの《ダブルチャカ》を立ち上げ、D2Cで販売する。「ファッションデザイナー」と「事業家」の2つの顔を持つ。
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