小田急エージェンシーは、小田急線の交通広告掲出後に廃棄されるポスター類の一部をアップサイクルする「Pape”R”Project(ペーパープロジェクト)」を開始したことを発表した。

同社では、小田急グループが目指す資源循環型社会の実現に向けて、小田急線の交通広告掲出後のポスターが年間100t以上廃棄されていることに着目。多くの紙資源を使用する企業として省資源・廃棄物削減に取り組む責任があるとの考えから、広告代理店の立場で培ったアイデアやクリエイティビティを新たな付加価値とする紙資源のアップサイクルを行う。

具体的な資源の再利用への取り組みとして、再生紙の抄造において、ロットやコスト面で実施運用が困難な中小企業も購入しやすいスキームを確立。2月には小田急電鉄が同用紙を使用した名刺を採用し、その後、小田急SCディベロップメント、小田急フィナンシャルセンター、小田急エージェンシーの名刺へと活用範囲を拡大している。

小田急エージェンシーは、今後も同プロジェクトへの参画企業の拡大を図りながら、商品ラインナップの拡充により社会・地域課題への貢献を目指していく考えだ。