博報堂のプロジェクト「Humanity Lab」は7月18日、「UNIVERSITY of CREATIVITY(以下UoC)」と共催で「HUMAN TEXTURE」の公開実験・体験会と、東京大学大学院情報理工学系研究科の鳴海拓志准教授とのトークセッションを、赤坂Bizタワー内UoCにて開催する。
「Humanity Lab」は、クロスモーダル知覚(五感の相互作用)研究などに取り組んできた「Human X」からリニューアルしスタートした、五感に留まらない多様な感覚や感情を研究するプロジェクトである。「感覚が、生活者発想を進化させる」を信念に、人が本来持っている感覚特性の研究を通じて、感覚体験の可能性を広げることを目指す。研究から得た知見を活用し、生活者が心豊かになる商品開発、体験創出など、企業に向けたソリューション開発に取り組んでいる。

今回のイベントでは、2025年5月にHumanity Labが東京大学鳴海准教授とともに開発、提供開始したソリューション「HUMAN TEXTURE」の公開実験・体験会を行う。人間の皮膚のテクスチャーを拡張し、感覚豊かな触り心地を生み出すHUMAN TEXTUREを実際に触ってもらいながら、テクスチャーにより生じる多様な感情についてその場でアンケートを実施し、生活の中で重要な役割を果たす「触覚」の可能性について模索する。

Humanity Labでは今後、企業の商品開発などにおいてHUMAN TEXTUREをより幅広く活用できるよう、本実験・体験会により得られた感情のデータを分析していくと、伝えている。
さらに、東京大学鳴海准教授を招き、感覚が生み出す創造性をテーマに、HUMAN TEXTUREの応用可能性や、Humanity Labが果たす役割などについてディスカッションする。

Humanity Labは本セッションを通じて、人間が持つ身体と感覚を拡張した未来を描き出す方法や、身体性・感情に着目した体験開発などに取り組んでいく。さまざまな感覚を活用した新たな体験や生活者価値の創出について考える機会となることを期待する。

■当日の流れ(体験デモンストレーション&トークセッション)
第1部:HUMAN TEXTURE公開実験・体験会
16:00~17:00 HUMAN TEXTUREに触れ合う体験会(体験参加者にはアンケートに協力を依頼)
第2部:インスピレーションセッション
17:00~17:05 本日の趣旨、UNIVERSITY of CREATIVITYについて
17:05~17:20 感覚の豊かさを研究開発する「Humanity Lab」
17:20~17:40 東京大学鳴海准教授トークセッション
17:40~17:50 HUMAN TEXTURE開発ストーリー
17:50~18:00 質疑・クロージング
第3部:感覚の豊かさを体験する(自由参加)
18:00~18:30 Humanity Labの体験会
Humanity Labで開発したWrite More、CROSSMODAL: BEER、INTO BEER、Humanity TIPSなどを体験

■登壇者(カタリスト)
・鳴海拓志氏(東京大学大学院情報理工学系研究科准教授)
・金じょんひょん氏(博報堂生活者発想技術研究所/Humanity Labリーダー)
・伊勢山暁子氏(博報堂生活者発想技術研究所/Humanity Lab)
・和泉 舞氏(UNIVERSITY of CREATIVITY)

【東京大学大学院情報理工学系研究科准教授 鳴海拓志氏 プロフィール】
2006年東京大学工学部システム創成学科卒業。2008年東京大学大学院学際情報学府修了。2011年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。2011年より東京大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻助教。2016年より同講師。2019年より同准教授。博士(工学)。バーチャルリアリティや拡張現実感の技術と認知科学・心理学の知見を融合し、限られた感覚刺激提示で多様な五感を感じさせるためのクロスモーダルインタフェース、五感に働きかけることで人間の行動や認知、能力を変化させる人間拡張技術などの研究に取り組む。文部科学大臣表彰若手科学者賞、日本バーチャルリアリティ学会論文賞、グッドデザイン賞など、受賞多数。

開催概要
「HUMAN TEXTURE」公開実験+体験会
日時:2025年7月18日 16:00~18:00
場所:UNIVERSITY of CREATIVITY(東京都港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー23階)
参加費:無料
定員:30名
締め切り:7月14日12時まで(先着順で定員に達し次第、締め切り)
主催:Humanity Lab、UNIVERSITY of CREATIVITY