福岡の異業種8社による共同事業体「Fukuoka Smart City Community(以下、FSC)」は2023年11月、福岡が将来にわたって子どもや子育て世代に選ばれる街であることを目指す「はぐくむふくおかプロジェクト」を始動した。専用のLINE公式アカウントを通じて市民の意見や要望を募り、福岡の地場企業のグループとして、子育てを応援する取り組みを行う。また、市民が意見やアイデアを出し合い、共有できる仕掛けも展開していく。なお、8社は嘉穂無線ホールディングス、九州旅客鉄道、西部ガスホールディングス、西日本シティ銀行、西日本鉄道、福岡銀行、福岡地所、LINEヤフーコミュニケーションズ。オブザーバーとして福岡市が参加している。
はぐくむふくおかプロジェクト キービジュアル
はぐくむふくおかプロジェクト キービジュアル
FSCはプロジェクトに際して子育てに関連する7つのテーマを設定。2023年11月から2024年5月までの期間、この7つのテーマのうち1つに毎月フォーカスし、「(1)FSC参画企業内で子育てを応援する雰囲気を醸成する」、「(2)市民とともに意見やアイデアを出し合う」を軸に取り組みを展開する。

<7つのテーマ>
・思いやりをはぐくむ
・親の困りごとを解決できる仕組みをはぐくむ
・職場の前向きな変化をはぐくむ
・子どもの学ぶ姿勢をはぐくむ
・大人のチャンスをはぐくむ
・安心感をはぐくむ
・豊かなコミュニティをはぐくむ

2023年11月のテーマは「思いやりをはぐくむ」。小さな子どもを連れて公共交通機関を利用する際に子どもがぐずって他の乗客に気をつかったり、ベビーカーの乗り入れで困ったりする親の姿が街で見受けらる。こうした親の困りごとに寄り添い、問題解消の糸口を探るべく、LINE公式カウントから市民の「公共交通機関を利用中に感じた、子どもや親子に対する思いやり」にまつわる体験談やアイデアを募集する。

また、プロジェクト始動に先立ち、FSCは2023年7月から10月にかけて、自らの職場を変えるアクションとして、若手従業員によるミートアップや育休を取る男性を後押しするための「福岡発 パパによる パパのための パパっと作れるごはん集」制作なども実施した。育児を楽しむ社員を応援し働きやすい職場をつくることで、さまざまな働き方を応援し、企業や地域の成長にも寄与していきたいとしている。
若手社員によるワークショップ
若手社員によるワークショップ
福岡発 パパによる パパのための パパっと作れるごはん集
福岡発 パパによる パパのための パパっと作れるごはん集