TikTok for Businessは、日頃から積極的にTikTok活用に取り組む広告主/広告会社の実績を表彰するため、「TikTok for Business Japan Awards 2024」の授賞式を4月18日に開催した。今年は「Agency Category」「Rising Star Category」「Creative Category」の3カテゴリーなどから合計32組の受賞社、受賞キャンペーンを選出し、授賞式にて発表した。
今回より新設されたキャンペーンのクリエイティブを表彰する「Creative Category」では、ノミネート作品33作品の中から、5部門の受賞作品が選ばれ、さらにその中から、日本マクドナルド「#シズル文學」がグランプリに決定した。

また、「Agency Category」「Rising Star Category」の2カテゴリーにおいて、合計25組を選出し表彰。さらに、クリエイティブ・パートナーとしてバッジを付与した広告会社の中から、「Creative Partner」1組を表彰した。

各カテゴリーのグランプリや優秀賞の詳細は、以下の通り。

Creative Category

「Creative Category」では、TikTok広告のクリエイティブ表現や新しいアイデアによるプラットフォーム活用を通じて「エンターテインメント」を体現し、ビジネスや社会にインパクトを与え、高い効果を発揮したキャンペーンを表彰した。

以下、5部門でエントリーされたキャンペーンは、審査委員長である、博報堂 執行役員/博報堂ケトル エグゼクティブクリエイティブディレクターの嶋浩一郎氏をはじめとした、10名の審査員によって厳正に審査が行われ、各部門の受賞作品が選出された。さらに、各部門賞の中で最も成果を出し、TikTokを代表するキャンペーンであると審査員が決定した作品をグランプリとして表彰した。

■グランプリ
対象:各部門賞の中で最も「Inspire creativity and bring joy.」を体現し、ビジネスとしてもインパクトを残しながら、TikTokの新たなコミュニケーションの在り方を感じさせるキャンペーン

受賞案件:#シズル文學
広告主:日本マクドナルド
広告会社:電通
ブランド/商品名:バリューセット®️
キャンペーン概要:値上がりが続く昨今の世の中において、ランチセットがお得な価格(500円台)で楽しめる「バリューセット」を訴求することが目的。マクドナルドでのリアルな食体験を朗読劇として描き、要素を最大限絞ることで余白をつくった。没入感のある「新しいシズル表現」を創出したTikTok広告

受賞理由:
・シンプルかつレガシーなものながらも強烈に感情に訴えることができ、予算が少なくても大きなチームがなくても、アイデアさえあれば逆転できることを証明した
・表現としての斬新さとその発見によって、さらに発展させられるのではというTikTok広告の将来、未来の期待感を感じさせる作品だった
・人間にしかできない技、声のみの一本勝負でフードの美味しさを表現し、新しいTikTok広告の表現方法の可能性を示唆した
■Best Business Impact部門
対象:TikTok for Businessを活用し「物やサービスが売れた」などの具体的な成果を上げ、ブランドやサービスに対してビジネスインパクトをもたらしたキャンペーン

受賞案件:ビオレ 瞬感ミストUV 2023TikTokキャンペーン
広告主:花王
広告会社:博報堂
ブランド/商品名:ビオレ 瞬感ミストUV
キャンペーン概要:TikTok活用3年目である今回は、これまでに生活者と共創し得た知見を最大限活用し、新剤型「ミストUV」の購買意欲を喚起するフルファネルスキームに挑戦。直感的に使いたくなる広告キャンペーンを目指し、TikTokクリエイターと「ミストを吹きかける使用体験」をリアルに感じさせる短尺動画を制作し、TikTok広告で発信した

受賞理由:
・TikTok売れの代名詞として、一連のTikTokを活用した施策が売上に貢献した
・ブランドからのクリエイティブとクリエイターからのクリエイティブのバランスがとてもよく、ユーザーの欲しい情報を動画に盛り込んで購入やリピートまでつなげられる信頼感を醸成した
■Best TikTok Creator Collaboration部門
対象:TikTokクリエイターと企業やブランドとのコラボレーションを実施し、広告目的を達成したキャンペーン

受賞案件:恋するモンダミン
広告主:アース製薬
広告会社:ワンメディア
ブランド/商品名:モンダミン/モンダミンプレミアムケア
キャンペーン概要:将来的なブランド購入層である20~30代の若年層に、自身のブランドとして関心を持ってもらい、モンダミンが受け入れられることを目的として、「お口、クチュ、クチュ。モンダミン」というブランドエクイティ(サウンドロゴ、キャッチコピー)を活用した施策を実施。さらに、音源を活用して複数名のTikTokクリエイターとのコラボ動画も展開した

受賞理由:
・クリエイターが作成していたサウンドロゴパロディに対して逆に当該企業側からコラボオファーを行い、対等な立場でコラボへと進んだという、その試みが秀逸だった
・TikTokクリエイターコラボを中心としてオフライン施策/PV展開までを通じて多角的なプロモーションを実施していた
■Best Activation部門
対象:運用型広告における評価指標において高い実績を残し、効果を出すための適切なPDCAサイクルを実現したキャンペーン

受賞案件:ソフィ「さらけだ荘」
広告主:ユニ・チャーム
広告会社:博報堂
ブランド/商品名:ソフィ
キャンペーン概要:日本では、生理に対してまだまだタブーな印象があり、人と生理について会話することに抵抗を感じる人も多い。そんな中でもZ世代のような若年層は、生理に不慣れにもかかわらず情報を人に聞いたり悩みを相談したりする場がない。そこで、「7日間は、変えられる。」という信念を持ったソフィが、若年層に生理期間を快適に過ごしてほしいという思いで、生理について「学ぶ、そして語り合える場」を提供するため本キャンペーンがスタートした。「さらけだ荘」では、Z世代へリアルに寄り添ったオリジナルのキャラクターが生理や性にまつわる話を対話型で繰り広げ、企業とユーザーが対話できるコミュニティを構築した

受賞理由:
・TikTokのプラットフォーム特性を理解している組み立てにより、ユーザーの発話の積み上げによるコンテンツ形成ができ、少ない労力でコミュニティへの大きなインパクトを生んだ
・ユーザーのコメントを使って、定性的な新しいPDCAサイクルの回し方にチャレンジするという、TikTokを使って企業とユーザーの新しいコミュニティをつくる試み自体が評価できる
■Best UGC Driver部門
対象:楽曲や、ブランドエフェクト、コミュニティエフェクト(※)、投稿テーマなどのクリエイティブアイデアを通じてエンゲージメントを向上させ、多くのユーザーが共感し、ユーザーの投稿やモチベーションが最大化したキャンペーン
※TikTokのエフェクト作成ツール「TikTok Effect House」を利用して作成されたエフェクト

受賞案件:#エゴい髪型でキメろ
広告主:リクルート
広告会社:ワンメディア
ブランド/商品名:ホットペッパービューティー
キャンペーン概要:ホットペッパービューティーのサービス未利用者へのアプローチによる新規予約数増加を目的に、TikTokの「推し活」コミュニティが活発なアニメ作品『ブルーロック』とタイアップ。ファンである生活者自身に広げてもらう新しいUGC(ユーザー生成コンテンツ)創出アプローチを行い、「推し活」全盛期ともいえる現代で、TikTokのUGC文化を活用したIPタイトルのファンと共創するタイアップ広告を実施した

受賞理由:
・世間的な認知よりもTikTokでの認知を理解し、アニメキャラクターを使いながらTikTokの特性とファンの心理を活かした
・クリエイターがいなくても、ユーザーが切り抜きなどのUGCを生み出したくなる仕掛けをつくることで、TikTokの間口を広げ、いろいろな人に創造性を発揮してもらえる可能性を示した
■Best Innovation部門
対象:これまで前例のないTikTokの新たな活用方法にチャレンジし、ユーザーに新たなエンターテインメントを提供したキャンペーン

受賞案件:#シズル文學
広告主:日本マクドナルド
広告会社:電通
ブランド/商品名:バリューセット®️

受賞理由:
・TikTok広告のセオリーを覆すシンプルな小説風の文章とASMR、最小限の写真で動画を構成するまったく新しい見せ方
・引き算の発想でまったく新しい表現をしていること、また表現としての斬新さとその発見によって、さらに発展させられるのではという広告の期待を感じさせる点

Agency Category

対象:年間を通してTikTok for Businessを積極的に活用し、売上において高い成果を実現し、社内外での中長期的な取り組みによりビジネスインパクトを創出した広告会社

■Platinum Award
・サイバーエージェント

■Gold Award(50音順)
・セプテーニ
・電通デジタル/CARTA COMMUNICATIONS
・博報堂DYメディアパートナーズ/Hakuhodo DY ONE

Rising Star Category

対象:2023年にTikTok for Businessを積極的に活用し、急成長を遂げた広告会社

■Gold Award
・CARTA MARKETING FIRM

Creative Partner

対象:クリエイティブ・パートナーとしてバッジを付与した広告会社

スターミュージック・エンタテインメント

なお、「TikTok for Business Japan Awards 2024」Creative Categoryの授賞式の様子は、4月25日にオンラインで開催する「TikTok ForYou Summit 2024 Japan」にて配信予定である。