九州大学や福岡県などが主催する、優れたデジタルコンテンツを表彰する公募展「アジアデジタルアート大賞展FUKUOKA(ADAA)」が2024年度の受賞作品を発表した。

この賞は、北部九州からデジタルコンテンツの創造を担う高度な技能と豊かな感性を持つクリエイターの発掘・育成の場として2001年にスタート。高度なメディアテクノロジーを背景に、アジアの文化や風土に深く根差した世界レベルのメディアアート作品を募っている。

24回目となる今年も、発足以来一貫して追求してきたテーマ「論理的な思考を基盤にした高い芸術的感性」のもと開催された。最高賞である「アジアデジタルアート大賞/福岡県知事賞」に選出されたのは、一般カテゴリー・静止画部門より、TBWA HAKUHODOのクリエイティブディレクター・宇佐美雅俊氏らが手がけた「Music Portrait」。

また、文部科学大臣賞には、学生カテゴリー・動画部門から東京藝術大学のヨウカショ氏による「骨の世界」、経済産業大臣賞には、学生カテゴリー・エンターテインメント部門から九州産業大学大学院・北本楓斗氏による「motion sign Ⅱ」が選ばれた。

そのほか、各部門の大賞受賞作品は以下の通り。

アジアデジタルアート大賞/福岡県知事賞

作品名:Music Portrait
受賞者:宇佐美雅俊氏、伊藤裕平氏、宮崎琢也氏、砂田肇氏、黒川瑛紀氏、西門亮氏、阪元裕樹氏、水谷航氏、森川芹氏、宮本准氏、高橋佑馬氏、松浦嵩氏、多田美久璃氏、篠原僚介氏、松永エイゾー氏、岩戸太郎氏、上田由香氏
所属:TBWA HAKUHODO、博報堂、デジモ、博報堂プロダクツ、Y's

一般カテゴリー

■静止画部門 大賞
作品名:Music Portrait
※詳細は上記「アジアデジタルアート大賞/福岡県知事賞」を参照

■動画部門 大賞
作品名:蝶の夢
受賞者:中谷優大氏

■インタラクティブアート部門 大賞
作品名:Rainy Talk
受賞者:工藤達郎氏、川端慧氏
所属:久留米工業大学、Kawabata IT Lab.

■エンターテインメント(産業応用)部門 大賞
作品名:Hop Step Sing! VRライブほぷサマ3rd
受賞者:千田宏氏(監督)、石丸健二氏(プロデューサー)
所属:Kodansha VR Lab.

学生カテゴリー

■静止画部門 大賞
作品名:profile
受賞者:徳丸倖汰氏
所属:九州大学大学院

■動画部門 大賞/文部科学大臣賞
作品名:骨の世界
受賞者:ヨウカショ氏
所属:東京藝術大学

■インタラクティブアート部門 大賞
作品名:拡散 -SNS上での視線移動の可視化-
受賞者:大森星楽氏(2023年度武蔵野美術大学卒業制作作品)

■エンターテインメント(産業応用)部門 大賞/経済産業大臣賞
作品名:motion sign Ⅱ
受賞者:北本楓斗氏
所属:九州産業大学大学院