日本アドバタイザーズ協会が、「第62回JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール」の入賞作品を発表した。

JAA広告賞とは、審査員に広告の関係者を含まず、広告の受け手である消費者が生活者の視点から審査を行う総合広告賞。今回は、プリント、オーディオ、OOH、フィルム(短編の部、中編の部、長編の部)の6部門合わせて965点の応募があった。「好感、共感、親近感がもてる広告であるか(感性)」「わかりやすく、納得できる広告であるか(理性)」「オリジナリティが感じられる広告であるか(創造性)」の審査基準のもと、114名の一般消費者審査員が約1カ月間にわたり選考に携わった。

最高賞であるJAA賞グランプリは全6部門から、味の素(2部門)、ロート製薬、北海道漁業協同組合連合会、キリンビール、岩手日報社の各社が、また、経済産業大臣賞はTOTOが受賞した。そのほか、全69作品が入賞が決定している。

JAA賞グランプリ 新聞広告部門

企業:味の素
作品:団ランランタン
【審査員コメント】
・ビジュアルの美しさ、文言の共感性、わかりやすさいずれも高評価
・広告を切ってランタンにする発想と団らんとのかけ合わせがgood
・スマホを使わずに家族の会話のひとつになりそう
・食事スタイルの新提案
・色鮮やかで温かみを感じる

JAA賞グランプリ オーディオ広告部門

企業:味の素
作品:食のファビング問題「応援しない食卓」 帰ってこない篇/カニ篇/遠い声篇
【審査員コメント】
・「応援していないんかーい!」と思わず突っ込みたくなるクセになるCM
・あるある!!自分も身につまされる、パパだけじゃないよね
・一緒に食事をとる大切さ、今の時代とても大事と思う
・食の楽しみを提案している、自分も考えさせられました

JAA賞グランプリ OOH広告部門

企業:ロート製薬株式会社 
作品:ロート「目の愛護ショー」
【審査員コメント】
・夜空とドローンを使った企業広告が斬新・ユニーク
・癒しにもなるし空間やアイデアが素晴らしい!まさに今の広告
・新しい!すごい!おもしろい!
・私も生でみたかった、見たら感動する
・「ハトハト」最高でした

JAA賞グランプリ フィルム広告部門 短編フィルムの部

企業:北海道漁業協同組合連合会 
作品:秋鮭といくらで世界一美しいプリンセスドレスを作ってみた
   北海道の昆布を10時間かけて編み込んでみたら…?
   北海道のほたてを使ってモンスターを爆誕させてみた
【審査員コメント】
・食材の魅力を余すことなく美しく表現していて印象的
・絶対食べてみたいと思えるような魅力ある広告
・視覚で味の素晴らしさが伝わる
・芸術的!目が釘付けになった
・食材の使い方が絶妙
・ユーモアがありおもしろい

JAA賞グランプリ フィルム広告部門 中編フィルムの部

企業:キリンビール
作品:晴れ風 未来のお花見篇/夏と晴れ風篇
【審査員コメント】
・企業が社会貢献をしているのか知れ、自分の購入が役立つのが知れた
・日本の原風景とビールの組み合わせが爽やかで美しい
・未来に向けて明るい気持ちになる
・日本の伝統を守る活動に好感・共感
・味でなく活動にスポットをあてているのがよかった

JAA賞グランプリ フィルム広告部門 長編フィルムの部

企業:岩手日報社 
作品:3月11日を「大切な人にごめんねを言う日」に  風の電話篇/漂流ポスト篇
【審査員コメント】
・「ありがとう」をいう日は多いけど「ごめんなさい」をいう日があってもよいと思った
・当事者のエピソードが当たり前の日常の大切さを考えさせてくれた
・泣ける、自分も大切な人に言おうと思った

経済産業大臣賞

企業:TOTO
作品:トイレ川柳20回記念 1ロールシアター(フィルム広告部門 長編フィルムの部)
【審査員コメント】
・トイレットペーパーに家族のストーリーを描いているのはトイレメーカーらしいしおもしろい
・トイレと人生が物語になっていて心が温まる
・子供時代のトイレの思い出、たくさんあるな~
・あるあるトイレの中