凸版印刷と国立西洋美術館は、印象派の画家クロード・モネの幻の大作「睡蓮、柳の反映」の欠損箇所をデジタルで推定復元した。

約60年ぶりに発見された「睡蓮、柳の反映」は画布の半分近くが欠損しており、作品の全体像が確認できるのは欠損前に撮影された白黒写真のみだった。しかし今回、国立西洋美術館による修復、自然科学的調査や国内外の美術館での作品調査、さらに、筑波大学の協力により開発されたAI技術による色彩推定結果を踏まえ、欠損部分のデジタル推定復元が実現した。
画布の上半分が欠損した発見時のクロード・モネ「睡蓮、柳の反映」
画布の上半分が欠損した発見時のクロード・モネ「睡蓮、柳の反映」
クロード・モネ「睡蓮、柳の反映」デジタル推定復元図
クロード・モネ「睡蓮、柳の反映」デジタル推定復元図
「睡蓮、柳の反映」の推定復元図は、国立西洋美術館で開催される企画展「国立西洋美術館開館60周年記念 松方コレクション展」にて6月11日~9月23日までの間公開される。