サイバーエージェントにおける人工知能技術の研究開発組織「AI Lab」が、関西学院大学教授の角谷和俊さんとの共同研究開始を発表した。角谷教授は、Webコンテンツ、SNS、デジタル放送などさまざまなメディアを利用した社会情報基盤と、そのアクセス環境を実現するための社会情報サービスの構築手法およびその要素技術を専門分野としている。

現在、位置情報を活用したジオターゲティング広告の活用が増加している。また、広告クリエイティブの自動生成や表記手法がクリックやコンバージョンを促進し、購買率向上につながると注目されており、開発需要が高まっている。こうした背景を受け、最適なルート推薦を行うロジックの研究や実装に向けた共同研究・開発が開始された。
今回の共同研究では、店舗など目的地までの簡易地図をユーザーの行動履歴を踏まえて自動生成し、ユーザーが閲覧する広告クリエイティブ上へダイナミック表示させることを目指す。地図上に表記するランドマークをユーザーの行動履歴を基に変更することで、広告クリエイティブを閲覧した際に、目的地まで向かう最適なルートを容易に把握することが可能となる。これによる実店舗への来店数の増加が期待されると述べた。