アウトドア企業のパタゴニア社が、国連で最高の環境賞である地球大賞(UN Champions of the Earth Awards)を受賞した。地球大賞は、国連環境計画(UNEP)が2005年から毎年開催している国連の最高の環境賞であり、その行動が環境に対して良い影響を与えた政府や民間企業、市民社会の優れたリーダーに授与されている。

今回、企業ビジョン部門(ENTREPRENEURIAL VISION)でパタゴニア社が受賞。同社は、昨年、気候危機の緊急性を反映するためにミッションステートメントを「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む。」に更新している。サステナビリティを実現するビジネスモデルと、この新しいミッションステートメントに基づく行動が評価された。

同社による地球の生態系を保護するための取り組みは、製造する製品や調達する素材、環境団体への寄付のみならず、ビジネス全体に及ぶ。2025年までにサプライチェーンを含む事業全体にわたってカーボン・ニュートラルとなることも目標としており、さまざまな活動を推進してきた。国連環境計画事業局長のインガー・アンダーセン氏は、同社のサステナビリティへの取り組みが経済的にも成立し、ビジネスとして成功することが、企業の環境に対する先進的な取り組みを消費者も望んでいることの証左であるとした。同社がそれを示し、しかもそれを高いレベルで実現している点を評している。