2019年度グッドデザイン賞(主催:日本デザイン振興会)は、「大賞」、「金賞」、「グッドフォーカス賞」の受賞結果を発表した。

2019年を象徴するデザインである「グッドデザイン大賞」を受賞したのは、富士フイルムの「結核迅速診断キット」。
結核で死亡する人は、世界で年間160万人。HIV感染者の一番の死因でもある。これはこうした結核罹患の可能性が高い人々の診断を可能にする結核診断用検査キットで、開発途上国を中心に展開されている。本キットは写真現像の「銀増幅技術」を応用し、尿中の僅かな成分から結核菌の存在を判定することで、早期治療に繋げることが可能となった。また、電源や装置を用いない簡単確実な検査を実現した。