楽天、2019年のトレンドを象徴する「楽天 ヒット番付 2019」を発表

楽天は、2019年のトレンドを象徴する「楽天 ヒット番付 2019」を発表。東西の横綱、大関、関脇、小結の計8つのキーワードに加え、来年のヒット「期待株」として2つのキーワードが明らかとなった。
  「楽天 ヒット番付 2019」は、「楽天市場」をはじめとする楽天グループの各サービスから膨大な購買・予約データを分析し、そのデータに基づいて、一年の消費動向や社会情勢を振り返り、その年のトレンドを象徴するキーワードを番付形式で発表するもの。

今回、東の横綱に選ばれたのは「増税前駆け込み消費」。2019年10月の消費増税前には、「駆け込み消費」が大いに盛り上がり、日用品のまとめ買いのほか、生活家電を中心とした高額家電製品、負担が大きいリフォームなどの消費が目立った。

対する西の横綱は「元年消費」。新元号「令和」の訪れを機に「令和参拝」が活発に。世代を超えた「聖地巡礼」ブームが後押ししたこともあり、旅行では伊勢方面が人気を博し、参拝に欠かせない御朱印帳を求める人も増加した。また、１つの時代の締めくくりと共に、結婚の時を迎えたいという「駆け込み婚需要」を反映し、「令和」の文字が日付に反映されている、デザイン性に富んだ現代風の婚姻届に注目が集まった。「祝賀ムードのなかで人生の大切なイベントを迎えたい」というニーズを捉えた商品が人気を博した。加えて、大化以来、248番目の元号に定められた令和の典拠となった万葉集は、古典文学では他に類を見ないほど、驚異的な売れ行きを記録。人々の新元号への関心の高さが伺える結果となった。

一方で、「楽天ヒット 番付 2019」では、来年の「期待株」も発表している。

東の期待株に選ばれたのは、「裏スポーツ需要」。東京オリンピック開催を控え、競技日程によっては、都内を中心に通勤への多大な影響が出ると見られることから、大会期間中のリモートワークを採用する企業も存在する。そうしたなかで、モバイルPCやWi-Fiルーターなど、社外で勤務する際に欠かせないアイテムの需要拡大が期待されている。また、自宅でスポーツイベントをテレビ観戦する人たちを中心に、ネットショッピングやデリバリーを活用した「家ナカ消費」の活性化も見込まれる。さらに、大会期間中の都内は賑わいが予想される一方で、混雑を避け、旅行を計画する東京都民が増えるとの予想もされている。

また、西の期待株としては、「2020暮らし方改革」が挙げられている。前回の東京オリンピックが開催された、1964年前後には、「新・三種の神器」と言われたクーラー、自動車、カラーテレビが普及するなど、日本社会は大きな変化を迎えた。前回大会から56年目となる、2020年以降は5GやIoTなど、次世代テクノロジーの広がりが期待され、AI家電などの需要が高まるのではないかと予想している。