世界遺産・岐阜県白川郷では、訪日外国人観光客に向けたさまざまな取り組みが実施されており、注目を集めている。
白川郷の地域価値向上を目的に設立された合掌ホールディングスは、訪日外国人観光客に向けて白川郷の歴史、文化・生活風土などを知ることができる音声ガイド付き英語マップ「村まるごとガイドマップ」をリリースした。

訪日外国人観光客の街頭インタビューの結果、豪欧米の訪日外国人観光客は現地の歴史・文化・生活風土に興味を持っていることが判明し、白川郷のような歴史・文化を継承している地域での、よりローカルな内容についての知的好奇心を満たすため、マップが作成された。

村まるごとガイドマップでは、英語での音声ガイドはもちろん、観光客のスマートフォンからアクセスが可能で、紙の地図を減らしていくエコな取り組みも採用されている。
また、岐阜県白川村ではマルチQR決済サービス「QFpay」の導入を開始し、訪日外国人観光客の消費拡大に向けたキャッシュレスを推進する動きが強化されている。

白川村内の飲食店や、宿泊施設、土産品店、見学施設など約150の観光施設に向けて導入を推奨しており、「QFpay」を利用した国別消費動向データの提供を受け、消費拡大に向けた観光マーケティングを進めていく方針だ。そのほか、決済額の0.25%が村の地域振興財源として寄付される。