トランスコスモスは、生涯価値や貢献度の高い優良顧客をリスト化/分析して広告配信を行う、デジタル広告における新規顧客獲得に特化したサービス「KAGARI(カガリ)」を自社開発・提供開始した。企業が保有する顧客の購買データをもとに統計予測モデルをAIを用いて算出し、そこから顧客の“将来のLTV(Life Time Value)”を予測。

KAGARIを活用し、継続的な価値を見極め“将来のLTV”に焦点を当てたデジタル広告運用を行うことで、企業のマーケティング戦略に応じた新規優良顧客の獲得を効率的にサポートする。
昨今、5A理論をはじめとする顧客のロイヤル化戦略がマーケティングの鍵となっている。その戦略における指標のひとつであるLTVは、長らく注目されていたもののLTVベースでの有効な広告配信手法がなく、これまでは「流入量」や「CVR」など間接的な指標をもとに広告配信を行ってきた。

KAGARIは、AIを活用した独自の分析技術により“将来のLTV”を算出して、この指標をもとに既存顧客を優良度順にセグメント化し、“本当に価値のある顧客”に対して広告を配信。これにより、今まで抽出が困難とされていた“LTVの高い新規優良顧客”への効率的なアプローチが可能になった。

さらに、KAGARIで多様な客層を見極めることによって、オンライン/オフライン、ブランドをまたいだ優良顧客層のリスト化や、既存顧客に対するLTV引き上げ施策にも活用でき、既存顧客のロイヤル化や休眠顧客の掘り起こしなどをはかることも可能。また、KAGARIが扱う購買情報は個人が特定できるような情報を含まないため、セキュリティ問題もクリアしやすく、スムーズに導入することができる。
KAGARIは、企業が保有する顧客の購買データから「期待購買確率」や「期待購買金額」といった、AI活用技術による独自の統計予測モデルを構築し、それらの予測データをもとにLTVを算出することで“将来のLTV”という新たな指標を導き出す。また、既存のLTVと“将来のLTV”とのギャップを把握することで、これから急成長するであろう顧客層へのリーチもはかれる。

トランスコスモスは、今後もKAGARIにおけるLTV予測の精度向上と知見の収集を進め、さらに“将来のLTV”予測指標の活用を広告だけでなく、Eコマースやデジタルエクスペリエンス、さらにはコンタクトセンター(コールセンター)などの領域に展開し、企業のニーズに沿った統合的なマーケティングサポートの提供を目指す。