西日本電信電話(以下、NTT西日本)と朝日放送グループホールディングス(以下、朝日放送グループHD)は、共同出資を行い、スポーツ映像配信分野における新会社「NTTSportict」を4月1日に設立すると発表した。
近年、国内のスポーツ市場は拡大傾向にあり、2025年には約15.2兆円に達する見込みとなっている。スポーツ配信市場についても同様に、2025年には約863億円に達すると予想される。

一方で、現在の国内スポーツ映像配信コンテンツの多くは、メジャーなスポーツや全国区の試合の配信であり、地方大会やアマチュアスポーツ大会の視聴機会は少ない。この背景には、映像配信にかかる機材や人的コスト、地方大会やアマチュアスポーツ大会の映像配信に費やす稼働やコストに余裕がない点があると考えられる。

そこで、NTT西日本による高品質で安定した通信ネットワークやICT技術と、朝日放送グループHDが長年培ってきたスポーツ映像制作技術を軸に、AIカメラによる自動撮影・自動配信の実証実験を行われた。この実証実験を通じて培った知見やスポーツ関係者との議論のもと、両社の持つ技術やネットワークで地方スポーツ大会やアマチュアスポーツの発展に貢献すべく、新会社が設立された。

同社はスポーツ観戦×ICTで新たなスポーツ観戦体験を提供し、地方で行われるスポーツ大会の魅力を世界に発信することで地方創生への貢献を目指していく。