トヨタコネクティッドとNTTデータが、4月1日より業務提携を開始したことを発表した。トヨタ自動車がグローバルで展開するモビリティサービス・プラットフォーム(以下、MSPF)のさらなる機能・サービスの拡張、コネクティッドカー展開国拡大に向け、ソフトウェアの開発力および運用体制の拡充が、業務提携の主な目的だ。
現在の自動車業界では、市場ニーズの拡大や、MaaS(Mobility as a Service)、CASE(Connected(コネクティッド)、Autonomous/Automated(自動化)、Shared(シェアリング)、Electric(電動化)の頭文字を合わせた造語)といった新たな領域の進展により、IoT技術を活用した異業種の参入や、ライドシェア・カーシェアを始めとする新たなサービスの誕生により、クルマの価値そのものが変化してきている。

一方、情報通信業界では、クラウドサービスやビックデータ、AI技術の急速な進展により、新しいデジタルサービスが驚くべきスピードで登場しており、それら技術の活用可否が事業拡大へ直接的な影響を与える時代となってきている。

今回の業務提携では、トヨタコネクティッドが培ってきたコネクテッドカー向けサービス事業の経験や、カーシェアなどのサービス開発・運用ノウハウと、NTTデータのグローバル規模でのITリソースやクラウド・ビックデータなどのテクノロジーをかけ合わる。協業によって、さらに強固なMSPFの開発と拡大する車両ビッグデータへの対応力と活用力の強化を期待している。

また、MSPFをはじめとするモビリティサービス事業領域での共同開発と人財交流、グローバルでの開発・運用力の強化と高度化を図っていく。