ZOZOグループでファッションを数値化し科学的に証明するプロジェクトチーム「ZOZO研究所(ZOZO RESEARCH)」は、同志社大学 桂井麻里衣助教の研究グループとの共同研究開始に合意した。共同研究ではZOZOグループが運営し、1200万人が利用するファッションコーディネートアプリ「WEAR」のビッグデータを活用した、ファッションアイテム・コーディネートレコメンドエンジンの研究を進める予定。

ZOZO研究所は自社サービスに蓄積されるビッグデータを活用し、画像認識やコーディネートの良し悪しを定量化する方法など、ファッションを科学的に数値化するための手法を研究している。また、同志社大学理工学部インテリジェント情報工学科 桂井麻里衣助教の研究グループでは、ビッグデータを活用したデータマイニング、ソーシャルネットワーク解析、マルチメディア処理などをテーマに情報技術の研究を行っている。

今回の共同研究では、両者の強みをかけ合わせ、感覚的に語られているファッションを数値化するための研究を進めていく。具体的には、1億件以上の購買データや、約3,000万件のブランド公式商品データ(商品画像、カテゴリ、サイズ、商品説明、SKU、素材など)、約1,000万枚のコーディネートデータ(コーディネート画像、着用アイテム、タグ情報など)、約2,300万人のユーザー情報(属性、購買履歴、保有アイテム、閲覧履歴、検索履歴、お気に入り商品、お気に入りブランド、お気に入りコーデ、お気に入りショップなど)などのビックデータを基に分析していく。

将来的には同社サービスの検索性向上や、保有データの解析によるトレンド発見、精度の高いレコメンドエンジンの開発など、サービス実用化も検討していくとした。感覚的に語られるファッションではなく、データに基づいたAIによる新しいファッションとの出会いを創出し、世の中の人々がもっとファッションを楽しめる世界を目指すと述べている。