「地域に、光をあてる。」をコンセプトに2020年1月に設立した宮崎県宮崎市のライトライトは、初の自社サービスとして、地域の事業承継を促進するための「クラウド継業プラットフォームrelay(リレイ)」のベータ版を公開した。
「クラウド継業プラットフォーム relay」は、事業を譲りたい経営者と、事業を譲り受けたい候補者をマッチングさせるサービス。従来のM&Aマッチングサイトと異なり、どんな想いで企業や店舗を運営してきたのかといったオーナーの想いを記事化し、後継者を公募するという特徴がある。

背景には、廃業する中小企業の半数以上が、後継者不足を理由に黒字のまま廃業しているという現状がある。2025年には約20万人の経営者が70代に突入する予測がされており、喫緊の課題となっている中小企業の事業承継に対応した形だ。

まずは本社所在地の宮崎県の案件取り扱いからスタート。宮崎県高原町にある家族経営のパン屋「天然酵母 田舎のぱん屋」と、2017年に開店した宮崎市のバー「bar gifter」、2件の継業先の募集を開始する。

同時に、事業承継やM&A事業を行っている宮崎県内の民間事業者、地域商社、産業支援団体、税理士事務所、弁護士事務所など7つの団体と業務提携した。県内各地の事業承継案件の掘り起こしや継業文化の醸成、啓発などの連携を行っていく。