中小企業基盤整備機構 北陸本部は、大学連携型起業家育成施設「いしかわ大学連携インキュベータ(i-BIRD)」に、能登SDGsラボ運営委員会が新たに入居したことを発表した。

i-BIRDは、中小機構北陸本部が県や市、大学と連携して運営する、起業家育成のための賃貸施設(インキュベーション施設)。金沢大学、北陸先端科学技術大学院大学、金沢工業大学、石川県立大学から生み出されたライフサイエンスや環境、ものづくりなどの分野の研究成果について、その事業化をサポートすることを目的としている。7月1日に、能登SDGsラボ運営委員会が同施設に入居し、操業を開始した。
能登SDGsラボ運営委員会は、国が選定した全国29のSDGs未来都市に「珠洲市」が選ばれたことを契機に2018年10月に設立。珠洲市をはじめ奥能登地域の経済分野の課題を、SDGsの理念に則り、社会・環境面との相互連携展開を図りながら改善することを目指している。能登の人々と学生などが日常的に学び交流する場と機会の提供、SDGsを取り入れたい企業との共同プロジェクトや能登の未利用資源と最先端技術とのマッチング等を行っている。

今回i-BIRDに入居することにより、同委員会に参画する金沢大学や石川県立大学との連携を強化するとともに、i-BIRD入居企業及び金沢・加賀地域の企業による能登産の食材・素材を活用した高付加価値商品の開発促進に取り組んでいく。また、能登産の食材・素材を扱う能登の事業者と流通事業者とのマッチングなども行っていく予定だ。