遠隔操作型のロボットの開発・提供をおこなうオリィ研究所とモスフードサービスは共同で、難病による外出困難者が分身ロボット「OriHime」を遠隔操作して接客する「ゆっくりレジ」を、7月27日から8月下旬までの約1ヵ月間、平日の14時から18時の時間限定で実験導入することが決まった。
開催の経緯として、オリィ研究所は2012年より外出困難な人々が、学校や職場など外の世界への参加を実現する遠隔操作型のロボット「OriHime(オリヒメ)」「OriHime-D(オリヒメディー)」を開発・提供をしており、2018年には、これらロボットを活用した「分身ロボットカフェ」を期間限定で開催するなど、分身ロボットを活用した新しい働き方の実証実験を行ってきた。

また、ダイバーシティ社会を推進し、すべての顧客・従業員の笑顔を叶える店舗作りを目指して取り組みを進めているモスフードサービスがその取り組みに共感し、ダイバーシティの考え方を取り入れた新しい働き方の開拓の一環として、「OriHime」を活用したゆっくりレジの取り組みを行うこととなった。

今回の実験は、モスバーガー大崎店で実施され、レジに遠隔操作型の分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を設置。難病により外出困難なパイロット2名が、大阪府、兵庫県からOriHimeをそれぞれ遠隔操作し、顧客からの注文を受け付けるというもの。ゆっくりとメニューを選びたい人向けにOriHimeと相談しながらメニューが選べる注文方式で、子ども連れやシニア、相談しながらメニューを決めたい顧客への対応を想定している。